同じ19VのAC/DCアダプターならノートパソコンに接続して機器は故障しないか

ノートパソコンのAC/DCアダプターはなぜあんなに大きいのか。そして昔から全然小型化されていないように感じる。素人から見れば、ノートパソコンからコードだけが出ていてコンセントにつなぐだけならいいのにと思うことだろう。あの大きな黒い四角い“コブ”がなかったら、ノートPCの持ち運びはもっとスマートになると感じるのだ。

私の場合、机ですぐ使えるようにACアダプターのコードをきっちり取りまわしている。別の部屋でノートを使うとき、このコードを持って出るのは面倒に感じる。そこで、その別の部屋で使えるように、昔のACアダプターを倉庫で探していると、下のようなEPSONのが出てきた。
どちらも同じ電圧19V(ボルト)のACアダプタだ。しかも、極性、つまりプラグの外側がマイナス極で内側がプラス極というのも同じなので、問題なく使える、のだろうか??

ここからは理科の勉強になる。

まず、ボルトが同じなら動く、という発想は完全に間違っている。たとえば、自動車のあらゆる電装品の電圧は12Vだ。自動車のバッテリーも12Vで動いている。じゃあ、ふつうの乾電池(1本あたり1.5V)を10本つないで自動車に接続し、エンジンスタートキーを回すとエンジンは回るのか? それは絶対に無理だ。24V仕様のトラックなら、乾電池20本つないでエンジン始動なんて絶対できない、ということくらいはド素人でも容易に想像できるに違いない。

なにかが足りないのだ。それは、そう、電圧ではなくて電力W(ワット)が足りない。

ボルトが一緒なのにワットが違うとはどういう意味だろう。ワットは、ボルトדアンペア”である。つまり、A(アンペア)の違いがとても重要だということになる。アンペアとは電流のことだ。くどいが、電力(W)=電圧(V)×電流(A)、ということになる。

さて、ノートパソコンのACアダプターに話を戻すと、一番上のアダプタ(NEC)にも次の写真のアダプタ(EPSON)にもA(アンペア)の表示がついている。よくみると、EPSONのアダプタのほうが明らかにアンペアが少ない!!

NECのアダプタは、19V×4.74A=90.06Wに対応

EPSONのアダプタは、19V×2.37A=45.03Wに対応

つまり、NECのアダプタは100Wの電球よりちょっと小さい電力までの対応で、EPSONのアダプタはそのさらに半分くらい(40Wの電球程度)の電力しか供給しないことになる。

そこで、次に重要になるのが、ノートパソコン自体、いったい何Wの電力を必要とするのか!ということ。それもノートパソコンの裏側に書かれている。それがこれだ…。
んー、なんともはっきりしない書き方だ。

この表示によれば、通常の普通の電力は25Wだが、最大限(つまりマックスmax!)ノートパソコンがフル稼働しているときは90Wになりますよ、ということになる。

そうすると、やはりNECのアダプタは90Wに対応しているわけだから最大ピークに達しても大丈夫、ということになる。

逆にEPSONのアダプタは、通常は大丈夫だが、ピークがきたらアウトになる、ということを意味する。

これ、どうなんだろか、と心配になる人も多いだろう。

まず、ピーク(最大限マックス、とはどういうことだろうか。)

ある回答者はネットでこう説明している。