ACアダプターから給電されない

こんにちは。今回はまた訳が判らない故障で、ハードかソフトか悩みました。

症状は「ノートPCのACアダプターを繋げていても、たまに充電量が減っていくことがあります。」

「また、充電量が減っているときにACアダプターを繋げていても、充電ランプがつく場合とつかない場合があります。1度、2次電池を外して、ACアダプタのみで立ち上げたら、立ち上がったけど、数分後突然電源が落ちたこともあります。購入したPCショップで確認してもらったら、ACアダプターは問題ないと言われました。メーカーで修理見積りしたら、マザーとHDD交換ということで、8万円ということで、修理断念しました。いろいろHPを見ていたら、ACアダプターをつなぐ部分のPC側のコネクターの異常ではないかと思っています。メーカー修理ではHDDも交換ということでしたが、うまく充電できている状態の時に、立ち上げると、HDDは問題ないように思います。また、必要なデーターは取り出してあります。PC内部のアダプタ部の修理をお願いします。」

「PC内部のアダプタ部」というより「PC側のコネクタ部分」の不良を疑っての修理のご依頼でしたが、解決するまで長くかかりました。ACアダプターを挿して、様子を見ていたらタスクバーの表示が“AC電源+バッテリー”のアイコンから“バッテリー駆動”アイコンに切り替わり、その後はバッテリー駆動のままとなってしまいました。

電源ジャックを挿して、MB側でテスターで正常に電圧が出ている事を確認した状態で、バッテリーに充電できず。つまりPC側コネクタ部は原因では無いという事です。また電源を入れるとバッテリー駆動の状態になる。ここで一旦マザーボード側に問題ありと判断。DCINと充電部分のコンデンサをチェックするも不良部品は見つからず、C-MOSクリアすると充電出来る様になるのがわかったのですが、更に電源を落とした状態の時は、C-MOSクリアをしなくてもACアダプターのプラグを挿してしばらく放っておくと充電が開始される事も判明。充電されている状態でWindowsを起動するとACアダプターからの給電状態からバッテリー駆動に切り替わりました。Windowsが悪いのか?

では、他のOSではどうかを試してみることに。KNOPPIXでは充電状態から起動しても全く問題が無い様で、充電中からフル充電になって充電ランプは消えるがAC給電のままでありました。Windowsが壊れているのかと初期化をして見ましたが症状は変わらず。基板チェックしても不良部品は見つからず。フル充電状態でWindowsを起動してみると、AC給電を保っていたが、30分ほどでバッテリー駆動に切り替わった。うーん。ハードなのかソフトなのか?

バッテリー駆動になるとACアダプターを繋いでもACアダプターの給電には切り替わらず、C-MOSクリアを行うと切り替わる事からBIOSが関係している可能性があると推測し、マザーボード交換しかないか。

が最後の手段として、あるソフトウェアをインストールしたところ、AC給電状態でバッテリー駆動に切り替わる症状が消滅しました。このソフトはバッテリーとACの切り替えなどBIOSに近い部分を直接コントロールしていると思われます。故障状況としては、BIOSが壊れているか何かで、バッテリーがフル充電になるとACアダプターからの給電をカットしてしまう様な状態になってしまっているのだろうと予測でき、その状態をソフトで回避できる事が判りました。(と言う事はハードは壊れていないのではないかな?)BIOSの入替えも考えましたがネット上で見つからず、リスクも高いので回避策で終了としました。マザーボード交換だと3-4万円というところかなり安く済みました。もちろんHDDも交換する必要なし。

ノートパソコンのバッテリーをリフレッシュすれば復活&長持ち!

せっかくどこでも使えるはずのノートパソコンを持っていながら、常にコンセント無しでは作業ができないほど、バッテリーが弱っている人はいませんか?そんな人のバッテリーは、単に「メモリ効果」で本来の性能を発揮できていないだけかもしれません。「バッテリーリフレッシュ」を試す事で、あなたのノートパソコンのバッテリーを復活し、長持ちさせましょう!

経年劣化するバッテリー
ノートパソコンは年を追うごとにバッテリー技術が進化し、かつてはバッテリーの持ち時間(次の充電までの目安で、実際の使用可能時間とは異なります)が10時間もあれば立派だったのが、現在では20時間に達するモデルも登場しています。

しかし、それと同時にこれほどアテにならないものは無いほどなのが、パソコンに表示される「バッテリーの残り時間」です。

残り2時間と表示されていたのに、30分と経たずに「残り15分」と表示されてしまう事もあり、使用状況にもよるとはいえ、あまりにも差が激しすぎないかと嘆く人も多いのでないでしょうか。

その大きな理由に、「バッテリーの経年劣化」があります。
バッテリーをもたせるにはコツがある
ノートパソコンに搭載しているバッテリーはACアダプターをつないで充電、アダプターを外して使用して放電、を繰り返していると、次第に本来の充電ができなくなってきます。
 
それを「バッテリーが劣化した」などというのですが、劣化する事もあれば、リフレッシュしてあげる方法もある事は意外と知られていません。

それを知らないばかりに、本来は数時間はもつはずのバッテリーを積んだノートパソコンを持ちながら、コンセントのある喫茶店を探して右往左往するサラリーマンも数多くいます。

彼、彼女たちが持っているパソコンがまた、会社の業務用パソコンとして長らく新品が支給されず、使い倒されていい加減くたびれたものですから、なおさらです。

そうしたバッテリー劣化に対応するコツをご紹介しましょう。
厄介な「メモリ効果」
ノートパソコンのバッテリーは、中途半端に放電しては充電して、という使い方を非常に嫌います。
 
中途半端な充電と放電を繰り返しているうちに、自分がどれだけ充電できて、あとどのくらい使えるか、というのを忘れてしまうのです。

そのため100%充電していないのに充電を打ち切ったり、もう充電が残っていないのに「まだまだ使える」と表示してしまいます。

また、バッテリー残量がまだあるにも関わらず、「もう放電しました」と出力を打ち切ってしまう事もあるのです。

これはバッテリーの「メモリ効果」として知られており、普段充電する上限と放電する下限を、自らの限界値として記憶してしまう厄介な現象です。

それゆえリフレッシュしてメモリを消してあげないと本来の性能を発揮できません。
まずはほぼ完全放電させる
そこでバッテリーのリフレッシュを行い、そのバッテリーが本来持っている性能を思い出させてあげる必要があるのです。

具体的には、まずACアダプターを接続せずにバッテリーのみでノートパソコンを使い、ほぼ完全放電に近いところまで使用します。

使用する機会が無い場合は電源ONのまま放置してもいいのですが、ネットサーフィンでも何でもいいので使っていた方が早く放電します。

なお、OSやアプリで「何%以下になるとデータ保護のためスリープになります」などの機能はあらかじめ切ってください。
放電したら完全充電
0%近くまで放電したら、ACアダプターを繋いで完全充電させます。

この時、本当に0%まで放電させてそのまま放置すると、かえってバッテリーの劣化を促進する悪影響が出ますから注意してください。
充電が100%に達すれば、一通りのバッテリーリフレッシュは終了です。

この操作を、おおむね一ヶ月に一度程度行っていれば、バッテリーは劣化した状態から改善されますが、新品同様とまではいきません。

できれば、月に一度はバッテr-リフレッシュをしてあげたいものです。

また、パソコンによってはメカー独自のアプリとして「バッテリーリフレッシュ」または「バッテリーリセット」などの名前で上記操作を自動的に行ってくれる場合もあります。

パソコンの説明書を読むと書いてありますので、同じく一ヶ月に一度程度は実行してあげましょう。
バッテリーの種類にも注意
基本的に「月に一度は完全放電と満充電を行いリフレッシュ」という点ではどんなバッテリーでも一致していますが、普段の使用についてはノートパソコンにより違うバッテリーの種類で異なる注意点があります。
 
まず「リチウムイオンバッテリー」は、普段の使用ではそれほど充電・放電に気をつかう事はありません。

メモリ効果はそれほどでも無いので、極端に一日に何度も充電と放電を繰り返したり、真夏の炎天下など極端な高温下に放置しなければいいだけです。

「ニッケル水素バッテリー」の場合はもう少し面倒で、70%まで充電して30%まで放電する、という使い方をしているとメモリ効果が発生します。

その30~70%の間でしか使えなくなってしまうので、積極的にリフレッシュしましょう。

自分のノートパソコンのバッテリーがどちらの種類かは、説明書かバッテリーそのものに記載されています。
バッテリーはパソコンに装着しておくこと
バッテリー切れ対策として、同じノートパソコン用のスペアのバッテリーを持ち歩く人もいますが、パソコンに装着していない、端子がむき出しのバッテリーは自然放電します。
そのため、パソコンから外した状態で長時間そのままにしておくと、過放電で劣化が急速に進んだり故障の原因になります。

それを防ぐためにも、時々スペアのバッテリーと入れ替えて、バッテリーリフレッシュはスペアに対しても行いましょう。

電源があればバッテリーが不要だからと外して使うのも同様で、特に理由が無ければパソコンに装着したままとするのが原則です。

ノートPCのバッテリー寿命を延ばす方法

バッテリーの持ちについて調べていると、ノートパソコンの電源コードは繋ぎっぱなしでいいのか、充電が終わったら抜いてバッテリーで駆動した方がいいのか、たくさん質問があった。
その辺のことを含め、バッテリーを長持ちさせる方法を東芝に問い合わせたので紹介する。
≪目次≫
1、バッテリー寿命を延ばす方法
(ノートパソコンのACアダプターは抜いたほうがいい?)
2、エコ充電モード
3、その他の方法
1、バッテリー寿命を延ばす方法
(ノートパソコンのACアダプターは抜いたほうがいい?)
電話で問い合わせた時、この質問に対する答えはあいまいだった。

いちいち抜くのも手間なので・・・と。

ただし、100%付近で何度も充電をすると、電池パックの劣化に繋がるのでそれは避けた方がいいとのこと。

要するに・・・。

常に繋ぎっぱなしで100%ならよさそう(ここをはっきり言わず)が、たまに電源を切ったりして95%などになり、そこでまたACアダプターにつないで充電した状態になるというようなのはよくないとのこと。

充電を80%くらいで止めておくと安心だという。

それを設定する機能がパソコンについているので、その設定をすればよいとのこと。
2、エコ充電モード
他のパソコンは分からないが、東芝のパソコンには、充電を80%あたりで止めておくバッテリーのエコ設定がある。

それを設定しておくと、100%近くまでいかないので、バッテリーの寿命を延ばすことができるという。

設定方法はこちら。

1)右下のスタートメニューから、TOSHIBAを探し、その中のecoユーティリティを選択
2)バッテリーライフサイクルを選択]
3)eco充電モードをオフからオンに切り替える。
よく見ると、AC挿してのご使用が多い方にお勧めと書いてある。
4)アダプターから抜く

充電が80%以上になっている場合、ACアダプターから外して50%程度まで放電されないと機能が有効にならないので、一旦アダプターから抜いて放電させ、50%くらいになったらまたつなぐ。
これで、バッテリーを長持ちさせられる充電の仕方になる。
3、その他の方法
電話の人は微妙な受け答えだったため、メールでも同じ質問をしてみた。

その回答がこちら。

常時ACケーブルを接続した状態でも問題なく、ご利用可能な設計となっているが、リチウムイオンバッテリの性質上、下記の方法で使用する事でバッテリの消耗を抑え、長持ちする傾向がある。

・パソコン本体を長時間使用しないときは、電源コードの電源プラグをコンセントから抜く。

・1ヵ月に1度は、電源コードとACアダプターを外してバッテリ駆動でパソコンを使用する。

下記のような情報もある。

・おもに電源コードとACアダプターを接続してパソコンを使用し、バッテリーパックの電力をほとんど使用しないなど、100%の残量近辺で充放電を繰り返すとバッテリーの機能低下を早める場合がある。
持ち運ぶ予定がない場合は、ある程度バッテリが消費してから充電を行う。

これらは、あくまでリチウムイオンバッテリの傾向。

特に何%で充電をやめた方がいいといった情報はないが、eco充電モードは80%で充電が停止される機能となるので、eco充電モードを使用しない場合は、80%前後を目安に自分で充電を切るのもよろしいかと。

バッテリーはなぜ“へたる”のか?

以前に比べ、バッテリーの持ちが悪い――。そうした疑念を感じていたら、それはバッテリーが“へたっている”せいかもしれない。

 実際、2013年1月から使用しているパソコン「ThinkPad X1 Carbon」で現在の満充電容量を見ると、工場出荷時の状態に比べ約72%に減っていた。約1年11カ月で30%近く減ったことになる。バッテリーがへたってきているのだ。
 バッテリーがへたるのは、内部の化学変化が原因だ。京都大学が2012年10月に発表した研究成果によると、時間の経過に伴い、正極表面にあるコバルトが化学変化を起こし、その部分にリチウムイオンを通しにくい膜ができる。リチウムイオンの移動が妨げられることになり、結果としてバッテリー容量の低下を招くことになる。
トップ
PC バッテリーはなぜ“へたる”のか? 2ページ

PRWannaCryで被害を受けた企業と受けなかった企業、何が違う?
PRWindows 10へ移行することによって得られるメリットとは?
PR時間あたりの生産性向上や労働参加率の向上。働き方改革の成功のカギとは?
PR進化する需要予測、「多層原因分析」で成功した製造業からの詳細レポート
PR石川コンピュータ・センター、クラウド事業支える仮想ネットワークの不安を解消!
バッテリー長寿の秘訣 ノートパソコン編
バッテリーはなぜ“へたる”のか? (2/4)
露木 久修、山崎 洋一=日経パソコン、原 如宏=ライター 2015/03/05 日経パソコン
出典:日経パソコン 2014年11月10日号
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)目次一覧

保存する 記事をメールで送る 印刷する
“へたり”促進の要因

 この化学変化を促進する要因は2つある。「サイクル劣化」と「保存劣化」と呼ばれるものだ)。
 サイクル劣化は充放電のサイクルを繰り返すことで起こる。バッテリーの充放電サイクルを繰り返すと、600回を超えるあたりで容量が急激に減っていく。
そこで、定格容量の50%になるあたりをバッテリー寿命とするメーカーが多い。以前は500回程度というのが一般的だったが、最近では劣化の進行を食い止める改善が進み、600~800回とすることが多いようだ。
なお、ここで言うサイクルとは、図5のように「0から100%まで」を1回としてカウントする。継ぎ足し充電をした場合、充電量が合計100%になった時点が1サイクルだ。
 さて、もう一つの劣化、すなわち保存劣化はただ放置しておいただけで起こる現象だ。NTTドコモの研究などによれば、満充電の状態、つまりバッテリーセルに高い圧力が掛かった状態で保存しておく方が劣化の進みは速いという。また、「高温の環境下で使うと、保存劣化がより速く進行する」(レノボ・ジャパン ThinkPad電源技術 松本 健次長)。

80%充電の功罪

 サイクル劣化はユーザーには防ぎようがない。バッテリーがなくなったら充電するしかないからだ。一方、保存劣化への対策はある。高温の環境下で使うことを避け、満充電の状態での保持を少なくすることだ。

 例えば、充電を80%程度で止めるユーティリティソフトが付属する製品がある(図6)。80%程度で充電を止める方が、バッテリーには優しい。ただ、必ずしも「満充電にしたからといって、それほど気に病む必要はない」(パナソニック 星野主任技師)。充電後すぐに使うのであれば劣化は進みにくいし、80%しか使えないよりも、目いっぱい使えた方が当然使い勝手は良いからだ。
では、ACアダプターを付けっぱなしの状態だとどうなるか。これは図7のような動作となる。満充電に近い範囲で充放電を繰り返すわけだ。ただ、これも必ずしも悪いわけではなさそうだ。レノボ・ジャパンの場合、「ACアダプターを付けたまま使っても、電圧を自動的に調整することで保存劣化をできるだけ防いでいる」(レノボ・ジャパン 松本次長)という。
 なお、ACアダプターを付けたままで使い続ける場合、注意点が1つある。それは、月に1度くらいの頻度で充放電した方がよいということだ。充放電によって、バッテリー内部が活性化し、劣化が防げるという。

パソコンが起動しない・電源が入らない時に試したい基本対処方法2

パソコンを使おうとしたら、ある日、突然、起動しない・電源が入らないといったトラブルに遭遇したことは、ありませんか?

昨日まで問題なく使えていたのに、何故…全く原因がわからない。

心当たりがないのに動かなければ、パソコンが壊れたと焦ってしまうものです。

パソコン修理ランキングでも1位になるほどの故障原因ですが、意外と簡単に直ってしまうこともあります。本当にパソコンが壊れているのか、簡単な方法で確認してから、買替えや修理の依頼を検討してみましょう。

メーカーや販売店のサポートに電話をかけた際に勧められる方法も紹介しており、初心者の方にも出来る内容もありますので、慌てずにゆっくりと対処方法を試して、確かめていきましょう。

パソコンが起動しない時に考えられる要因は、大きく分けて2つです。

スイッチを入ると電源ランプが点灯する
これから紹介する対処方法を試してから、買替え・修理の検討をしてみましょう。
スイッチを入れても電源ランプが点灯しない
1~3の対処方法を試しても直らない場合、パソコン内部の特定のパーツ(部品)が壊れている恐れがあり、ここで紹介している対処方法を試しても直らない可能性が高いです。メーカ・販売店のサポート、パソコン修理業者へ1度相談してみましょう。
初めてパソコンの修理を依頼する場合は、修理に出す前に確認しておきたいこと・決めておいた方が良いことが色々とありますので、パソコンを修理に出す前の注意点 を参考にしてみて下さい。
1.CD/DVDを取り出し、USBメモリなどのメディアを取り外して起動

一般的なパソコンは電源を入れると、まずHDD(ハードディスク)にアクセスして、Windowsを読込み、起動します。

しかしパソコンのメーカーによっては、HDDよりも先に光学ドライブ(DVDドライブ)やUSBメモリなどのメディアにアクセスし、起動する設定になっていることがあります。

このような設定になっているのは、トラブル発生時に非常用システムを起ち上がるようにしている為で、BIOS設定によって制御されています。

BIOS設定で、起動の優先順位を任意に変更することは可能ですが、この変更は上級者向けで、パソコンに詳しくない方には、お勧めできません。

ただ起動の優先を変更できなくても、光学ドライブからディスクを取出したり、USBメモリなどのメディアが挿さっていなければ、自然とHDDにアクセスするようになっています。

パソコンが起動しない場合、光学ドライブの中にディスクが入っているかどうか、USBなどのメディアが接続されたままになっているかどうかを確認しましょう。

BIOS設定を変更せず、HDDを優先して起動させる

光学ドライブにディスクが入っている場合は、取り出す。
USBメモリなどのメディアを全て取り外す。
パソコンを起動する。
2.パソコン内部に溜まった電気を追い出す(放電)

パソコンを長時間使用していると、パソコン内部に不必要な電気が溜まって、動作が不安定になったり、正常に起動しないことがあります。この場合、溜まってしまった電気(帯電)を放出するために、放電を行う必要があります。

メーカーや販売店のサポートに電話しても勧められる対処方法で、症状が解消される可能性があります。放電して直る場合は、メーカーや修理業者に修理に出しても同じ現象が再現されないことが多く、送料など修理費がムダになることもありますので、以下の手順を参考にして、放電を試してみましょう。

パソコンを放電する方法

起動中のアプリケーションソフトを全て終了させる。
※光学ドライブ(DVDドライブ)にディスクが入っている場合は、取り出しておきます。
パソコンをシャットダウンさせて、電源を切ります。
パソコンに接続しているUSBメモリなどのメディアも含め、全ての周辺機器・ケーブル類を外し、パソコン本体に何も接続されていない状態にする。
※USBやSDカードなども全て取り外します。ノートパソコンの場合は、バッテリーも外してください。
放電を行います。1分~2分程、このままの状態で放置します。
※放電方法は、パソコンのタイプやメーカーによって異なりますので、付属の説明書などを参照してください。
放電が完了したら、パソコンの起動と操作に必要な電源ケーブル(ACアダプター)とマウス・キーボードだけを接続します。
※ノートパソコンの場合は、バッテリーも取り付けてください。
パソコンの電源を入れて、起動するか確認する。
ワンポイントアドバイス

放電後に正常に起動すれば、電源装置の一時的な不具合と考えられます。ただ何度も同じ状態になる場合、パソコン内部の電源装置などのパーツが壊れかけているという可能性もありますので、パソコンが起動しなくり、データが取り出せなくなってしまう前に修理を依頼した方がいいでしょう。

3.パソコンに適した室温にしてから起動する

パソコンは、HDD・マザーボードなど、とてもデリケートな精密機械のパーツを集めて、稼働させています。各パソコンメーカーによって、多少の誤差はありますが、パソコンを使用する環境の適正室温をみると「10~35℃」くらいがベストだと言われています。

パソコンのベスト環境:温度10~35℃、湿度20~80%(ただし結露しないこと)

その為、冬場の冷え込みの厳しい早朝・深夜など、0度以下になる環境で部屋が低温の状態だと、パソコンが起動しなくなることがあります。

一般的にパソコンは、熱・湿度に弱いという認識が強いですが、HDD・電源ユニット・マザーボードなどは、実は寒さにも弱いパーツです。

パソコンを温めてあげれば良いと、暖房などで急激に温度を上げてしまうと、パソコン内部が結露してしまうことがあり、別の故障につながりますので、注意しましょう。こういった環境で使用している場合は、パソコンを置く場所を変えてみましょう。

パソコンを使用する環境を考える

温度の高い場所での使用を避ける。
湿度が高い場所でパソコンを使用しない。
窓際には置かないようにして、パソコンに温度差を与えない様にする。
4.モニター画面の状態を確認して機能などを解除する

電源ランプがつかない場合、「画面オフ機能」や「スリープ機能」、「休止状態」になっている可能性があります。よく確認するとモニターの電源ランプがついていることもあります。パソコンの機種によって、画面オフやスリープ、休止状態を解除する方法は異なりますので、マニュアル内で解除方法を調べて指示に従って操作し、解除してみましょう。

5.パソコン内部の掃除を行う

パソコンの内部にホコリが溜まると、パソコン本体の温度が高くなり、正常に起動できなくなることがあります。

この場合、掃除をしてホコリを取り除くことが必要になります。パソコン付属の説明書を見て、本体のケースを開け、ホコリが溜まっていないか確認してみましょう。
※ただし保証期間内の方は、むやみに開けず、メーカーや販売店に一度相談してみましょう。

ホコリが溜まっている場合、エアスプレーや刷毛などの専用の道具を使って、パソコン内部の掃除を行いましょう。

初めて挑戦してみようという方は、パソコン内部の掃除方法【デスクトップ編】で掃除方法を紹介していますので、参考にしてみて下さい。

掃除の際には、静電気の除去を行うことを忘れないよう注意してください。静電気によってパソコンの部品が使えなくなってしまうことがありますので、作業の直前には、鉄やステンレス製の部品(手すり、棚の取っ手など)を触って、体内から静電気を逃がすようにしておきましょう。

ただしパソコンに不慣れな方が掃除をすると、パソコンが起動しなくなってしまうことがありますので、どうしてもパソコン内部の掃除を行いたい場合は、メーカーや販売店のサポート、パソコン修理業者に依頼することをお勧めします。

パソコンが起動しない

パソコンの電源スイッチを入れてもパソコンが起動しない原因は、発生する症状によって対処方法が異なります。
下記の「症状別対処方法」を確認して、問題の切り分けを行なってください。
パソコンの電源スイッチを入れても電源状態ランプが点灯しない症状は、次の順番で問題の切り分け作業を行ってください。

ACアダプターを接続して使用している場合
ACアダプターを接続してAC駆動で使用している場合は、下記の切り分け作業を行なってください。
■    バッテリー充電ランプが点灯していない場合
1)    バッテリー充電ランプが点灯していない場合は、ACアダプターから電源が供給されていない可能性があります。
ACアダプター接続先の電源コンセントやパソコンとの接続状態を確認してください。
2)    ACアダプターを電源コンセントから取り外し、パソコン側に接続しているACアダプターのコードを取り外します。
次にパソコンからバッテリーパックを取り外して、1分以上放置してください。
1分以上放置後にパソコンにバッテリーパックを装着し、ACアダプターを接続して症状が改善するかを確認してください。
■    バッテリー充電ランプが点灯している場合
バッテリー充電ランプが点灯している場合は、ACアダプターからの通電には問題ありません。
パソコン本体の故障の可能性がありますので、ご購入されたご販売店で修理のご相談をお願いします。

バッテリー駆動で使用している場合
ACアダプターを接続せずにバッテリー駆動で使用している場合は、下記の切り分け作業を行なってください。
1)    電源スイッチを入れるとバッテリー充電ランプが赤色で一瞬点灯する場合は、バッテリーの残量がありません。
ACアダプターをパソコンに接続して症状が改善するかを確認してください。
2)    パソコンからバッテリーパックを取り外して、1分以上放置してください。
1分以上放置後にパソコンにバッテリーパックを装着し、症状が改善するかを確認してください。

上記確認作業でも症状が改善しなかった場合
パソコン本体の故障の可能性がありますから、ご購入されたご販売店で修理のご相談をお願いします。

パソコンの電源スイッチを入れるとWindowsが起動しないが、パソコン本体は動作している症状の場合は、次の順番で問題の切り分け作業を行ってください。

周辺機器などを接続している場合
周辺機器を取り外してから、症状が改善するかを確認してください。

RAMモジュールを増設または交換した場合
RAMモジュールを取り外してから、症状が改善するかを確認してください。

セットアップユーティリティ(BIOS画面)を起動して、セットアップユーティリティの設定を工場出荷状態に戻してから、症状が改善するかを確認してください。
セットアップユーティリティ(BIOS画面)の起動方法については、下記FAQを参照してください。
ハードウェアに異常がないかを診断するために、自己診断機能(PC-Diagnostic)を実行してください。
Windowsのセットアップ画面が表示されず、下記のエラーメッセージが表示される場合があります。これは、Windowsのセットアップが始まるまでにパソコンの電源が強制的に切れた場合(ACアダプターを抜いたり、ACアダプターを接続せずにセットアップしてバッテリー残量がなくなったりした場合)に表示されるメッセージで、再インストールするまでWindows が使えなくなります.この場合は、HDDを再インストールしてください。

別のパソコンのACアダプターは使っても大丈夫?

ACアダプターを自宅に置いて会社に来てしまった。でも、手元に古いパソコンのACアダプターがある。電圧や電流の数値も似たようなものだし、サイズもピッタリ。挿して使ってしまおうか――。

 これは絶対に避けた方がよい。確かに同じメーカーの新旧製品で、ACアダプターに互換性を確保している場合もある。しかし、メーカーがきちんと互換性をうたっていない場合は、使い回すのはやめるべきだ。

 たとえプラグのサイズが同じで挿し込めたとしても、ACアダプターの電圧、電流、極性(+と-)が違っていると、故障の原因となる。

 電圧、電流が違っている場合、仮に動作しても、正しい状態ではないので、ACアダプターや電源回路に負荷を与える。例えば、本体側が要求する値の方が大きいと、ACアダプターに負荷が掛かる。最悪、発火する危険もある。また、極性が違っている場合は動作しない。
●別のパソコンのアダプターは使えても危険!
付属のACアダプター、もしくはメーカー指定のACアダプターでないものを利用するのは危険。たとえ使えたとしても、ACアダプター内部やパソコンに負荷を与えている危険がある。最悪の場合、火災になることもあるので利用は控えよう
いずれにせよ、動作保証の範囲外。壊れても自己責任だ。その場しのぎだとしてもやめた方が無難だ。

コンピュータ上でACアダプタの電源がオンにならない、またはバッテリが充電されない

ACアダプタのLEDが消灯している、ACアダプタでバッテリを充電できない、PCによりACアダプタのタイプが特定されない、または認識されないなど、ACアダプタの問題のトラブルシューティング方法および解決方法を説明します。


ACアダプタ(一般的にはノートパソコン充電器とも言う)はノートパソコンが長時間動作するために十分な電力を供給し、ノートパソコンのバッテリを再充電するために使用されます。 ACアダプタ(充電器)が動作しない場合、ノートパソコンのバッテリが充電されず、バッテリ電源を使用せずにノートパソコンを動作させるための電力も供給されません。 ノートパソコンの電源問題は、ノートパソコンに2つの電源(ACアダプタ(充電器)とバッテリ)があるため複雑です。 ACアダプタが利用できない場合、電力はノートパソコンのバッテリから供給されます。

次のいずれかの症状が発生している場合、下記のトラブルシューティング手順に従って、ACアダプタ(充電器)とバッテリが正常に動作しているか検証します。

ACアダプタ: 次のACアダプタの症状が発生する場合:

  • ACアダプタでバッテリを充電できない。
  • ACアダプタでノートパソコンに電力を供給できない。ランプまたはLEDが点灯しない。
  • ACアダプタのLEDが点灯しない。
  • エラーメッセージ: (ACアダプタのタイプを認識できません。)(システムパフォーマンスが最適になりません。)

バッテリ: 次のバッテリの症状が発生する場合:

  • バッテリが長持ちしない。
  • バッテリのインジケータLEDが常時点灯または点滅しない。
  • PCでバッテリが認識されない。
  • バッテリの充電レベルが一定の割合で停止する。

ACアダプタ問題のトラブルシューティング

ノートパソコンのACアダプタ、ケーブル、アダプタ(DC)ポートの損傷の点検

ACアダプタのケーブルと電源ケーブルが摩耗し、切れ目ができ、ケーブルのいずれかの一端でワイヤが露出する場合があります。 これは、ケーブルをACアダプタに巻き付けたり、ケーブルに無理な力がかかったりしたことが原因です。 ワイヤが露出するほど損傷がひどい場合は、アダプタの使用を中止する必要があります。 ノートパソコンのACアダプタ、ケーブル、アダプタポートの損傷の点検

警告: デルでは、お使いのノートパソコンと互換性のあるデルブランドのACアダプタを使用することを推奨します。 デルでは、デル製ノートパソコンでサードパーティ製ACアダプタまたはバッテリを使用することは推奨しません。
  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. PCからACアダプタを取り外します。
  3. 物理的な損傷や過熱の兆候がないかどうか、ACアダプタとケーブル(電源ケーブルを含む)を確認します。
  4. プラグ内部のピンやアダプタポートに曲がり、破損、損傷がないか確認します。

警告:ACアダプタをPCから取り外すときは、ケーブルではなくプラグを掴んでください。

警告: デルのACアダプタは世界各国のコンセントに適合します。 ただし、電源コネクタや電源タップは国ごとに異なります。

警告: ACアダプタまたはケーブルが損傷している場合、すぐにACアダプタの使用を中止してください。

コンセントが正常に動作することを確認する

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. コンセントに他のデバイスを接続して、コンセントが正常に動作しているかどうかを確認します。
  3. 正常なコンセントを使用します。
  4. ACアダプタをコンセントに直接差し込みます。
    サージプロテクタ、UPS(無停電電源装置)、パワースプリッタなどの電源レギュレータを通さないようにします。

待機電力を放電する

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. PCの外付周辺機器類をすべて取り外します。
  3. バッテリを取り外します。 バッテリの取り外し方法の詳細については、PCのユーザマニュアルを参照してください。
    デル製ノートパソコンのバッテリが取り外しできない場合、次の手順に進みます。
  4. 電源ボタンを30秒間押して、PCから待機電力を放電します。
  5. バッテリを接続します。
  6. ACアダプタをPCに差し込みます。
  7. PCの電源を入れます。

待機電力が放電された後、ACアダプタでPCの電源が入らない場合、次の手順に進みます。

正しいUSB-C電源ポートに接続する(該当する場合)

USB-Cは、充電、周辺機器類の接続、およびデータ転送を実行するための一般的なクロスプラットフォーム標準です。 USB-C電源ポートを使用している超薄型のデル製PCを選択してPCを充電します。 PCに複数のUSB-Cポートが搭載されている場合は特に、USB-C充電器が充電とデータ転送を実行できる適切なUSB-Cポートに接続していることを必ず確認してください。

電源ケーブルとACアダプタを切断して再接続する

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. PCからACアダプタを取り外します。
  3. 電源ケーブルをACアダプタから外します。
  4. 電源ケーブルをACアダプタにしっかりと接続します。
  5. ACアダプタのLEDが点灯しているか確認します。 点灯していない場合、互換性のある正常なACアダプタを接続してみます。

電源ケーブルとACアダプタを切断し再接続した後、次の手順に進みます。

ACアダプタのLEDインジケータを確認する

ACアダプタをリセットするには、次の手順に従います。

 

コンセントからACアダプタを抜いて15秒間待ちます。

PCからACアダプタを取り外します。

ACアダプタを正常なコンセントに差し込みます。

ACアダプタをPCに差し込みます。

ACアダプタのLEDインジケータを確認します。

メモ: LEDインジケータは、ACアダプタ本体またはアダプタ(DC)プラグにあります。

ACアダプタのLEDインジケータが点灯する場合、次の手順に進みます。

ACアダプタのLEDインジケータが点灯しない、またはPCに接続しているときに消灯している場合、デル・テクニカル・サポートにお問い合わせください。

ACアダプタのワット数を確認する

低ワット数のACアダプタを使用すると、エラーメッセージ(ACアダプタのタイプを認識できません。)(システムパフォーマンスが最適になりません。)」または(不明なまたは正しくないACアダプタが検知されました)」というエラーが表示され、節電するためにプロセッサー(CPU)の実行速度が低下したり、ノートパソコンのバッテリが充電されなくなったり時間がかかったり、ACアダプタが過熱したりする場合があります。

デル製ノートパソコンでは65 W(ワット)、90 W、130 W、180 W、または240 WのACアダプタを使用できます。 最適なパフォーマンスを実現するには、デル製ノートパソコン付属のACアダプタを使用します。 ACアダプタのワット数情報は、ACアダプタの底部にあるラベルに印刷されています。