コンピュータ上でACアダプタの電源がオンにならない、またはバッテリが充電されない

ACアダプタのLEDが消灯している、ACアダプタでバッテリを充電できない、PCによりACアダプタのタイプが特定されない、または認識されないなど、ACアダプタの問題のトラブルシューティング方法および解決方法を説明します。

ACアダプタ(一般的にはノートパソコン充電器とも言う)はノートパソコンが長時間動作するために十分な電力を供給し、ノートパソコンのバッテリを再充電するために使用されます。 ACアダプタ(充電器)が動作しない場合、ノートパソコンのバッテリが充電されず、バッテリ電源を使用せずにノートパソコンを動作させるための電力も供給されません。 ノートパソコンの電源問題は、ノートパソコンに2つの電源(ACアダプタ(充電器)とバッテリ)があるため複雑です。 ACアダプタが利用できない場合、電力はノートパソコンのバッテリから供給されます。

次のいずれかの症状が発生している場合、下記のトラブルシューティング手順に従って、ACアダプタ(充電器)とバッテリが正常に動作しているか検証します。

ACアダプタ: 次のACアダプタの症状が発生する場合:

  • ACアダプタでバッテリを充電できない。
  • ACアダプタでノートパソコンに電力を供給できない。ランプまたはLEDが点灯しない。
  • ACアダプタのLEDが点灯しない。
  • エラーメッセージ: (ACアダプタのタイプを認識できません。)(システムパフォーマンスが最適になりません。)

バッテリ: 次のバッテリの症状が発生する場合:

  • バッテリが長持ちしない。
  • バッテリのインジケータLEDが常時点灯または点滅しない。
  • PCでバッテリが認識されない。
  • バッテリの充電レベルが一定の割合で停止する。

ACアダプタ問題のトラブルシューティング

ノートパソコンのACアダプタ、ケーブル、アダプタ(DC)ポートの損傷の点検

ACアダプタのケーブルと電源ケーブルが摩耗し、切れ目ができ、ケーブルのいずれかの一端でワイヤが露出する場合があります。 これは、ケーブルをACアダプタに巻き付けたり、ケーブルに無理な力がかかったりしたことが原因です。 ワイヤが露出するほど損傷がひどい場合は、アダプタの使用を中止する必要があります。 ノートパソコンのACアダプタ、ケーブル、アダプタポートの損傷の点検

警告: デルでは、お使いのノートパソコンと互換性のあるデルブランドのACアダプタを使用することを推奨します。 デルでは、デル製ノートパソコンでサードパーティ製ACアダプタまたはバッテリを使用することは推奨しません。

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. PCからACアダプタを取り外します。
  3. 物理的な損傷や過熱の兆候がないかどうか、ACアダプタとケーブル(電源ケーブルを含む)を確認します。
  4. プラグ内部のピンやアダプタポートに曲がり、破損、損傷がないか確認します。

警告:ACアダプタをPCから取り外すときは、ケーブルではなくプラグを掴んでください。

 警告: デルのACアダプタは世界各国のコンセントに適合します。 ただし、電源コネクタや電源タップは国ごとに異なります。

 警告: ACアダプタまたはケーブルが損傷している場合、すぐにACアダプタの使用を中止してください。

コンセントが正常に動作することを確認する

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. コンセントに他のデバイスを接続して、コンセントが正常に動作しているかどうかを確認します。
  3. 正常なコンセントを使用します。
  4. ACアダプタをコンセントに直接差し込みます。

サージプロテクタ、UPS(無停電電源装置)、パワースプリッタなどの電源レギュレータを通さないようにします。

待機電力を放電する

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. PCの外付周辺機器類をすべて取り外します。
  3. バッテリを取り外します。 バッテリの取り外し方法の詳細については、PCのユーザマニュアルを参照してください。

デル製ノートパソコンのバッテリが取り外しできない場合、次の手順に進みます。

  1. 電源ボタンを30秒間押して、PCから待機電力を放電します。
  2. バッテリを接続します。
  3. ACアダプタをPCに差し込みます。
  4. PCの電源を入れます。

待機電力が放電された後、ACアダプタでPCの電源が入らない場合、次の手順に進みます。

正しいUSB-C電源ポートに接続する(該当する場合)

USB-Cは、充電、周辺機器類の接続、およびデータ転送を実行するための一般的なクロスプラットフォーム標準です。 USB-C電源ポートを使用している超薄型のデル製PCを選択してPCを充電します。 PCに複数のUSB-Cポートが搭載されている場合は特に、USB-C充電器が充電とデータ転送を実行できる適切なUSB-Cポートに接続していることを必ず確認してください。

電源ケーブルとACアダプタを切断して再接続する

  1. ACアダプタをコンセントから抜きます
  2. PCからACアダプタを取り外します。
  3. 電源ケーブルをACアダプタから外します。
  4. 電源ケーブルをACアダプタにしっかりと接続します。
  5. ACアダプタのLEDが点灯しているか確認します。 点灯していない場合、互換性のある正常なACアダプタを接続してみます。

電源ケーブルとACアダプタを切断し再接続した後、次の手順に進みます。

ACアダプタのLEDインジケータを確認する

ACアダプタをリセットするには、次の手順に従います。

コンセントからACアダプタを抜いて15秒間待ちます。

PCからACアダプタを取り外します。

ACアダプタを正常なコンセントに差し込みます。

ACアダプタをPCに差し込みます。

ACアダプタのLEDインジケータを確認します。

メモ: LEDインジケータは、ACアダプタ本体またはアダプタ(DC)プラグにあります。

ACアダプタのLEDインジケータが点灯する場合、次の手順に進みます。

ACアダプタのLEDインジケータが点灯しない、またはPCに接続しているときに消灯している場合、デル・テクニカル・サポートにお問い合わせください。

ACアダプタのワット数を確認する

低ワット数のACアダプタを使用すると、エラーメッセージ(ACアダプタのタイプを認識できません。)(システムパフォーマンスが最適になりません。)」または(不明なまたは正しくないACアダプタが検知されました)」というエラーが表示され、節電するためにプロセッサー(CPU)の実行速度が低下したり、ノートパソコンのバッテリが充電されなくなったり時間がかかったり、ACアダプタが過熱したりする場合があります。

デル製ノートパソコンでは65 W(ワット)、90 W、130 W、180 W、または240 WのACアダプタを使用できます。 最適なパフォーマンスを実現するには、デル製ノートパソコン付属のACアダプタを使用します。 ACアダプタのワット数情報は、ACアダプタの底部にあるラベルに印刷されています。

ノートPCの熱暴走対策に空冷ファンのクリーニングをしました!

今日はNECのノートパソコン LaVieで使っていると、起動後すぐに20分も経たないうちに電源が落ちてしまうという不具合の症状があるという機体を預かりました。

このパソコンは2006年製造で、今までは扇風機やノートPCクーラーなどを使って何とか持ちこたえていたそうです。4年経過していることから疑われるのはファンの故障かCPUの冷却不足からくる熱暴走です。

<冷却ファンのホコリは思ったより少なめ?!>
4年間ほとんど毎日使っていたという割にはきれいです。外から見た感じでは排気口もきれいだし・・・何が原因だったのか、クリーニングの手順としてメモしておきながら謎を明らかにします。
<LaVieの底面>
1.パソコンの電源をOFFにします。
2.ACアダプタやバッテリーパックをはずします。
3.ノートPCを分解します。(この機種の場合は底面のメッシュになっているところからファンのある場所が一目瞭然なのでそのパネルをはずします。)
パネルは2本のネジで止められていたので2本ともネジをはずしました。

<パネルを取外しました>
本体の排気口のすぐ近くにあるファン(写真右側)から銅製のヒートパイプでCPUの熱をPC内部から排出する仕組みになっています。
<パネルもホコリがいっぱい>
ファンの形状と同じ円上のホコリが付着していました。

4.クリーニングして除去します。
クリーニングには、ブラシとエアダスターを使いました。
<冷却ファン>
内蔵されていたのはノートPCでおなじみの平型の空冷式の冷却ファンです。

5.ファン動作用の2ピンの小さな電源ケーブルをマザーボードからはずします。
6.ファンを固定しているネジをはずします。この機種の場合は3本。

<ファンを取外した>
7.取外したファンをクリーニングします。

取外したファンには表も裏面にも羽の部分にもホコリが付いているので、ブラシと綿棒とエアダスターでクリーニングします。
<本体側にはでっかいホコリの塊!>
まるで汚れたエアフィルターのように排気口を完全にふさいでいるホコリの塊を発見しました! こんなのが詰まっていたら、空気流れないよショック!
<排気口の部分と同じ形のホコリ>
外側はきれいなのですが、中はこんなにホコリを溜め込んでしまっていたのでした。
この機種の場合、底面から空気を吸い込んでPC左側側面の排気口から排熱する仕組みなのですが、ヒートパイプに直に風を当てようとしているため目詰まりを起こしやすいです。
<ホコリ除去>
8.ホコリを除去します。
この機種から取れた問題のホコリの塊です。大きさはおおよそ全長65mm、幅15mm、厚み4mmでした。
<本体側と排気口も掃除>

本体側に残っているホコリ、特に排気口の目詰まりを直しました。ブラシと綿棒とエアダスターできれいさっぱりです。

<ファンもクリーニング>
9.取外したファンをクリーニングします。
羽の部分は1枚ずつ両面とも入念に綿棒で拭きました。
<クリーニング完了>
10.クリーニングを完了したファンをPC本体へ取り付け、ネジ留めします。
11.ファンの電源ケーブルをマザーボードへ接続します。
12.取外したパネルを取り付けます。
13.バッテリパック、ACアダプタを接続します。
14.パソコンの電源をオンにして、OSを起動して動作を確認します。
15.しばらく動作させて問題ないことを確認します。
2時間ほど慣らし運転しましたが全く問題なしでした。排気口に手を当てると生暖かい風が出ていました。
以上で、ノートPCの熱暴走対策に空冷ファンのクリーニングの作業完了です。

パソコンの本体やACアダプタが異常に熱い!

“熱くなる”のは異常なのかそうでもないのか

●先日あるユーザーからの問い合わせで、ノートパソコンの側面、いわゆる排気口の周りが熱いけれども大丈夫なのか?
ということを聞かれました。

これまでのサポート事例でも、ACアダプタが熱くなるけれども大丈夫でしょうか?
という相談などもよくあります。
●電子精密機器はその構造上や機能上、ある程度の発熱は避けられません。特に高性能なものほど消費電力も大きく、それに比例して発熱量も多くなります。ですから多少熱くなっていたとしても、設計上耐えられるように作られていますのでそう不安になる必要はありません。でも、あまりに熱くなっていると不安になるのもわかります。

●大丈夫な温度か、そうでないかを判断する一つの目安は、直接「触れてみる」ということです。パソコン本体(上部)、ACアダプタに触ってみて、触っていられないほど熱くなっていなければ問題ないと判断できます。しかし5秒も触っていられないという場合は明らかに異常です。

※ノートパソコンの場合は側面の排気口に手を触れないこと。排気口やその周囲は高温になって当然です。正常時でも負荷によっては100度前後になることがあります。底面も同様に高温になります。膝の上にのせて作業すると膝が低温やけどを起こすこともあります。

●ノートパソコンでは排気口付近以外の、普段は熱くならない本体部分や本体全体が触れないくらい高温になっている場合、CPUファンが回転していない、ホコリが詰まって排気が出来なくなっているなどの異常が起きていると思われます。また、ACアダプタも、触れないくらい熱かったり、外装に変形やひずみが見られる場合は、危険だと判断しましょう。どちらもすぐに使用を中止すべきレベルの危険度です。

●しかし、使用状況や設置している環境がよくなくて高温になっている場合があります。要するに適切でない使い方で温度が異常に上がってしまっている場合です。故障と判断する前に、適切な管理方法で発熱を抑制する方法を知っておかなければなりません。
人間は大丈夫でも機器にとってはX

●初夏は、まだエアコンを入れるほど暑くはなく、窓を開けた程度で我慢できる日が多くなります。湿度が30%~40%位となることが多く、気温が30度を超えるような日でも体感ではカラッとしているため風通し次第ではそこまで熱く感じません。

●このような人間の体感温度というのは機械にとっては厄介な問題になります。

●盛夏になれば室内にはエアコンが入るため、25度前後の気温になります。パソコンなどの精密機械にとって熱の問題はクリアできます。しかし、この微妙な季節、人間は湿度の低さによって多少の暑さなら我慢できてしまうことが多く、気温が30度を超える日でも窓を開け風を入れる程度で体感温度が数度下がるため、なんとかしのげてしまいます。

●ところが機器にとっては30度超えはあくまでも30度超え。AI時代到来とは言え機器に体感温度はありません。熱い空気にさらされることになり、稼働環境としては真夏の室内より劣悪な状態になってしまいます。ですから、精密機類の温度管理は真夏よりも今の季節は特に注意をする必要があるわけです。
簡単、効率的な解決法とは

●このように周囲の気温が高いせいで、排熱が間に合わなくなり、パソコン本体やACアダプタが普段より熱くなることがあります。本当ならエアコンを入れていただきたいのですが、まだ季節的に早いということもあります。そこで、風通しや放熱効果の良い設置環境を確保したり、小型の扇風機などで風を当ててパソコン本体などを空気冷却することで熱の問題を改善してみましょう。

●気温と同じ温度の風を送っただけで改善するのか?と思われるかもしれません。しかし、30度以上の空気でも、機器から発生する熱の温度よりはかなり低いため、温度勾配が大きくなります。温度勾配が大きいと冷却効果は大きくなります。扇風機を使うのは原始的だと思うかも知れませんが、絶えず新鮮な空気を送ることで熱の滞留を防ぎ、温度勾配の分、放熱が促されるのでかなり効果的なのです。

●しかし、空冷をしなければならないほど熱を発しているというのは、それだけ多くのロスが発生しているということ。テクノロジーが発達するほど多くの冷却が必要となっている矛盾は、どうにか解決できないのだろうかと思ってしまいます。

バッテリーの初期化

ノートパソコンのバッテリーパックを初期化する Sharp Mebius の例です。
マニュアルにはこんな風に書かれています。–ご参考まで–
バッテリーパックは残量のあるうちに充電を繰り返すと、寿命が短くなる性質があります。
・・・寿命という言葉は適切でないですね。ここでいいたかったのはメモリ効果による電池の持ちがわるくなるということでしょう。 

バッテリー残量表示と実際の操作時間の誤差が大きくなったときや、新しいバッテリーパックと交換したときは、次のような手順で初期化してください。
・・・初期化とはメモリ効果をクリアすることです

(作業途中 <バッテリーパックの放電中> に、AC電源を接続しないようにしてください。)
・・・電池のなかの電気を使い切る趣旨なので100Vから電気をとらないということです。 

1.ACアダプタをつないで、パソコンの電源を入れます。

2.「画面に to enter System Configuration Utility」 と表示されている間に、[F2] キーを押します。
    ・・・これは、Windowsを立ち上がらせないで電池を使い切る仕掛けです。Windowsが立ち上がってしまうとどんなときでもWindowsが仕事をできるように最低限の電気を残すようになっていて最後の一滴の電気はどうしても使い切ることができない仕組みによるものです。

3.「セットアップユーティリティ」画面が表示されます。
  ここでACアダプタを外して、バッテリーの残量が完全になくなって電源が切れるまで放置します。
  ・・・最後の一滴まで使い切り、その後勝手に切れるのでそのまま放って置きます

製品によっては、セットアップユーティリティの設定変更が必要な場合が有りますので、商品同梱の「取扱説明書」でご確認下さい。
・・・このとおりでパソコンによって操作方法がちがうので取扱説明書を見るしかありません。

○初期化時間の目安は、商品同梱の「取扱説明書」や「仕様一覧」でご確認下さい。 
    ・・・特に見るまでありません。使い切れば勝手に終わるわけですから、気長に待てばいいだけの話です。

4.ACアダプタをつないで、満充電になるまで充電します。
満充電になると、バッテリーランプが緑色に点灯します。

5.もう1度、手順1~4を繰り返し、バッテリーパックを完全に放電し、再度、満充電になる作業を繰り返します。
・・・ここがポイントです。バッテリーメーカはこの一連の作業を「2~3回行え!」といっており、3回位やらないとメモリ効果がとれない場合もあるとおもいます。

バッテリーパックは消耗品です。初期化しても極端に使用時間が短くなったときは、新しいバッテリーパックと交換してください。
・・・メーカとしてはバッテリーについては保障したくないから盛んに「消耗品だよ!!」と宣伝していますが、一概に消耗品と片付けらない問題の深さがバッテリーに関することにはあり「ちょっとぉ」という気がします。 
バッテリーの保存方法
★★ 警告 満充電のまま保存しない!!★★ 内部圧力が上がり、ヒューズ切れてパーになることがある
バッテリーメーカによれば、 50%ぐらい充電して涼しい場所に保管する ことがベストとのことです。

バッテリパックの内部には単三電池みたいな形状の小さな電池が何本も直列やら並列でつながれていて、その一本一本に内部が異常な圧力まで高まったときに物理的に回路を切ってしまうヒューズが入っている。これが切れて火災などを防いでいる。100%充電のまま保存をする場合にそのフューズが切れることがあり、しかもそのフューズは不可逆的で、直すことはできないのでたとえ一カ所のフューズがきれてもバッテリパック全体が使えなくなる。

保存してあるバッテリパックを点検する為に、数ヶ月に一度ぐらいパソコンに装着して充電度合いを確認するぐらいで、まあぁ、それほど神経質になることもないとおもいます。

ノートパソコンの電源が全く入らない時の対処法

ACアダプタをきちんと繋いでコンセントが入っているにも関わらず、PCの電源が入らないという状況になったことはありませんか?こちらでは、そういったときに自分でできる対処法を紹介しています。電源ボタンを再度押してみたり、状態表示ランプを確認してみたりなど、見るべきポイントを項目ごとに説明しているので、「完全に故障してしまったのではないか」とすぐにメーカーに問い合わせしてしまう前に、一度チェックしてみることをお勧めします.
ノートパソコンを使おうと電源ボタンを押したのに、ウンともスンとも反応が無いという症状が起きる事があります。このような時、故障と判断するのはまだ早いです。実は一時的な症状で、5分で出来る対処で簡単に直る事が結構あります。

記事では具体的な症状とその対処方法をご紹介していきます。ですがまず、異常と間違えやすい状態があるので先にそれをご説明します。

この記事では富士通のFMVNFA70Wを使用しています。

異常と間違えやすい状態

しばらく席を離れて戻って来たら、パソコンの画面が真っ暗になっているという事があります。

パソコンには、しばらく操作せずに放置しておくと、

省エネのため画面だけ暗くする画面オフ機能
省電力の状態に入るスリープ機能
長時間経過するとスリープよりも更に省エネの休止状態
のようになることがあります。

単に画面が真っ暗になった場合は、これらの機能が働いただけの可能性があるので、まずそれを確認しましょう。

確認方法その1:電源ボタンを押してみる

パソコンが正常な状態で、きちんと電源が取れていれば、電源ボタンを押せば、何らかの反応があるはずです。

電源オフの状態なら、パソコンが起動して画面に何か映り出して来ますし、電源が入った状態なら、電源を切るための画面へ推移したり、何かしら画面に変化が起こります。

電源ボタンを押しても画面に何も映らなければ、何かしらの異常が起きている可能性が高いです。

確認方法その2:状態表示ランプを確認する

次に、パソコンの状態表示ランプを確認します。

図の赤枠で囲った部分です。

拡大するとこうなります。

1の電源マークが点滅していたら、スリープの状態、点灯(つきっ放し)なら画面オフ機能が働いている可能性が高いです。

この場合はまずマウスを適当に動かしてみて画面が表示されれば良いでしょう。もしそれでも変化がなければ、パソコンの電源ボタンを1回だけポチッと押してみます。

これで少し待てば画面が表示されるはずです。いつも通り使うことができます。

状態表示ランプは全てのパソコンにある物ではありませんが、ある場合は、パソコンの状態を出来る有効な手段の1つなので、確認するようにしましょう。

状態表示ランプ

参考に、上図の1~4のランプの意味を記載しておきます。

1:電源ランプ

電源が入っている時は点灯、電源が切ってある時は消灯。

2:バッテリー充電ランプ

電源コードがパソコン側、コンセント側ともに接続されている時に点灯します。

3:バッテリー残量ランプ

バッテリーの残量を表します。残量がどの位かによって、色が青、赤など変わりますが、点灯していれば正常です。

4:ハードディスクランプ

パソコンが動いている時に、点灯、または不規則に点滅します。

対処法

続いて電源ボタンを押しても全く反応がなく、通電している感じがしない、画面も真っ暗のままという時の対処法です。

STEP1:パソコンに接続しているものを全て抜く

まずパソコンにつながっているコードやカード類など、とにかく全ての接続物をパソコン側から抜きます。

電源のコードやマウスなど、パソコンにつながっている物は全て抜き、パソコンが完全に孤立した状態にします。

後でさし直す時のために、どの線がどの穴につながっていたか覚えておきましょう。

線をコンセントから抜くだけではなく、図のように必ずパソコン側を抜く事が重要です。

STEP2:パソコンを裏返してバッテリーを確認する

パソコンのフタを閉じて、裏返しにします。裏側にバッテリーという電池が付いており、着脱可能になっています。

下図はパソコンの裏側ですが、赤枠で囲った長方形の部分がバッテリーです。

STEP3:バッテリーを取外す

パソコンによって異なりますが、著者のパソコンではツメのような物が2箇所あり、ここを指で押さえながら、めくり上げるようにして取り外します。

STEP4:バッテリーを放置する

取り外したバッテリーは横に置いておき、このまま2分ほど放置します。

STEP5:バッテリーを再度取り付ける

バッテリーを元のように取り付けます。

STEP6:電源コードをさして電源を付け直す

パソコンを表向きに戻します。最初に全ての線やカードを取り外しましたが、まずは電源のコードだけをさして、電源ボタンを押してみます。

これで電源が入れば無事に改善です。ここまでの作業で改善したのであれば原因は、パソコンに静電気がたまってしまい、一時的に通電しなくなったことです。これは故障ではないので、今まで通り使うことができます。

改善しなかった場合は

もしこれでも改善しなかった場合は、残念ながら修理が必要な可能性が高いです。その場合、お使いのパソコンのメーカーに電話するのが良いでしょう。

パソコン本体に貼付けされたシールや保証書などに、メーカーの修理窓口の電話番号が記載されているので、そこへ電話しましょう。保証書もお手元に用意した上で電話するとスムーズです。

パソコンを買った家電量販店で延長保障に入っている場合は、その家電量販店へ電話して下さい。この場合はメーカーへ直接電話しても延長保障が適用されないので気をつけましょう。

トラブルには慌てず対処

1つ1つ手順をご説明したので長いように感じるかもしれませんが、実際には5分で終わる作業です。

パソコンのトラブルはつい慌ててしまうものですが、今回のような症状以外でも、落ち着いて対処する事で改善するケースは多いです。すぐに故障と決め付けて落ち込まず、まずは対処法を調べて行う事をオススメします。

ノートパソコンでACアダプタが認識されない

ノートパソコンでACアダプタが認識されないことがあります。

NEC製、Lavie L LL750/CS6C を使っているのですが、ここ最近ACアダプタ電源が認識されません。
AC電源にて利用中、コード等が抜けていないにも関わらずバッテリー起動になりで2時間位でバッテリー容量がなくなります。
気がついてコードを抜き差ししてもAC電源供給になることはなく、電源を切りバッテリーを一旦外さなければACアダプタが認識されません。
というか、電源さえ入らないこともあります。その時はバッテリーを付けずに起動したらできたので再度落とし、バッテリーを付けて起動しました。

バッテリーリフレッシュ・診断をし、良好の診断がでましたが、数日後には上記のような症状が再発しました。

いつも症状がでるというわけではないので、対策に困っています。
充電のトラブルに関して考えられるのは、ざっと考えても以下のような項目があります。
1.バッテリーのトラブル(内蔵されている充電用チップ等も含む)
2.ACアダプターのトラブル(回路の不具合、断線等)
3.PC本体のAC電源供給部分のトラブル
4.PC本体の充電系統のトラブル
5.PC本体とバッテリーの接続部のトラブル

実行して確認してみるのは、バッテリーを完全に外した状態で、ACアダプターのみの接続でPCを使用した場合に、起動出来るかどうか?です。
何度使っても、完全に起動出来るなら、ACアダプターと、PC/ACアダプターの接続には、問題が無い事になりますから、バッテリーを含む充電系統のトラブルという可能性が高くなります。

逆に、全く起動出来なかったり、起動出来ない場合があるなら、バッテリーとは関係なく、ACアダプターや本体との接続に問題がある可能性が高いと思われます。
可能なら、コンセントとACアダプターを繋いでいるケーブルなど交換してみれば、その部分での断線の可能性の有無が確認出来るかと。

PCをUSB Type-C/USB PD対応モバイルバッテリーで充電する新しい使い方

今年はUSB Type-Cの当たり年と言ってよいほど、USB Type-Cに対応した機器が増えている。モバイルノートPCも同様で、今年のモデルからUSB Type-C端子が搭載したノートPCが爆発的に増えつつある。

そうした製品に、USB Type-C、そしてUSBに大電力を供給する仕様であるUSB PD(PowerDelivery)に対応したモバイルバッテリーを組み合わせると、1日バッテリーで利用できるノートPCの使い方が可能になるのだ。

 現状一般的なノートPCに採用されているCoreプロセッサのUプロセッサ搭載のPCが必要とするような45W、65Wに近い給電を可能にしているUSB PD対応モバイルバッテリーで日本国内で正規に販売されているのが、ASUS JAPANが販売しているZenPower Maxになる。

本記事ではそうしたUSB PD対応モバイルバッテリーでPCが充電出来るようになる背景、実際の使い勝手などについて紹介していきたい。

デジタルの標準端子の座を獲得したUSB、新しいUSB Type-C端子へ徐々に移行

 デジタルの世界で標準規格の端子としての座を獲得しているのがUSB(Universal Serial Bus、ユーエスビーと発音する)であることに異論を唱える人はいないだろう。1996年にIntelやMicrosoftなどが中心となって規定されたUSBは、当初はPCに周辺機器を接続する規格としてスタートした。

その後、USB1.1(1998年)、USB 2.0(2000年)、USB 3.0(2008年)、USB 3.1(2013年)と進化してきて、まもなく新しいUSB 3.2という仕様が規定される予定になっている。

 そうしたUSBの端子で、最近注目を集めているのがUSB Type-C(ユーエスビータイプシー、省略する場合にはUSB-C/ユーエスビーシー)端子だ。USB Type-Cは”USB Type-C Specification”という仕様書の中で規定されている端子で、従来のUSB機器で一般的に利用されてきたStandard-A端子、Micro-AB端子などに変わって、今後普及することが見込まれている。

既に2015年頃から搭載機器は発売されており、PCでは2015年にAppleが発売したMacBook(2015年型)に初めて採用された。その後Windows PCなどでも採用が始まっており、特に今年発売した製品ではプレミアム向けのPCを中心に採用が進んでいる。

USB Type-Cは、従来のStandard-A端子の弱点であった大きさ、リバーシブルではないこと、そしてMicro-B端子の弱点だった大容量の電流を流すことができない点を補うために作られた。

端子は両面どちらも使うことができるリバーシブルで、かつコンパクトでありながら大容量の電力を流すことが可能になっている。また、Altモードと呼ばれる、USBのケーブルを利用して他の規格(DisplayPortやHDMIなど)のプロトコルを流すことができるのも特徴で、USB Type-Cのケーブルを利用してディスプレイ出力を行うなどの使い方もできるようになっている。

 こうした特徴を持っているため、今後USB Type-CはStandard-AやMicro-ABを置き換えていくことになると考えられている。ただ、既にUSBポートはある意味社会インフラの1つになっており、空港や駅といった公共スペースや、航空機や列車の中などにもUSBポート(Standard-A)が備えられていることが増えている。それらがUSB Type-Cに置き換わるまでには10年単位での時間が必要になると考えられるため、時間はかかるとは思うが徐々にUSB Type-Cになっていくだろう。

USBはType-C以前から、スマートフォンやタブレットの充電に活用されてきた。USB 2.0までは5V(電圧) 0.5A(電流)=2.5Wの電力をデバイスに供給できる仕様になっており、ちょうどフィーチャーフォンの充電器の5VのACアダプターと電圧が同じことに注目した人達が、フィーチャーフォン用のケーブルを開発して、PCのUSBポートをフィーチャーフォンの充電に使い始めた。

その後USBのStandard-A端子を持つACアダプタが発売され、PCからではなくUSB ACアダプタにスマートフォンを接続して充電する、そういう使われ方が一般的になっていったのだ。

 だが、ACアダプタでは電源コンセントがあるところでしか充電できない。であれば、どこでも充電できるように…と企画され発展してきたのがモバイルバッテリー。フィーチャーフォン時代には充電に必要な電力も小さかったこともあり、乾電池だったりしたが、大容量の電力を必要とするスマートフォン時代にはリチウムイオン電池が一般的になり、現在に至っている。

 しかし、それでもPCを充電するというモバイルバッテリーは登場しなかった。というのも、従来のUSBの規格では、PCを充電できるほどの電力を供給することができなかったからだ。USB 2.0までは5V/0.5A=2.5W、USB 3.0では5V/0.9A=4.5Wしか規格上は給電することができない。その後、それ以上の給電ができる仕様も登場しているのだが、それでも30Wや45W、65Wといったもっと大きな給電を必要とするPCには十分ではなかったのだ。

 その状況を大きく変えつつあるのが、USB Type-C端子とほぼ同じタイミングで規定されたUSB PD(Power Delivery)と呼ばれる規格だ。USB PDは、従来のUSBの規格ではカバーできなかったような大容量の電力を給電する仕様。最大で100Wまでの電力を供給することが可能になっている。

このため、USB PDに対応したACアダプターでは、45W、65Wなどの大容量の電力を給電でき、PCを充電することも可能になっているのだ。もう1つ重要な事は、USB PDは標準仕様なので、USB PDに対応したACアダプタは、他社製のものであっても利用可能ということだ。

ただし、どれでも使えるかと言うとそうではなくて、少なくともPCが必要とする電力量よりも高い電力を供給できる必要がある。そうした条件は付くものの、純正のACアダプターしか使えなかった従来の状況から比べると飛躍的に自由度が増す、そういう時代になりつつある。

 実際、筆者はAppleが同社のMacBook Pro用に販売している61W USB-C電源アダプタ(MNF72J/A、7,400円/税別、Apple Store価格)とUSB-C充電ケーブル(2m) (MJWT2AM/A、2,200円/税別、同)を、LenovoのThinkPad X1 Yoga(Gen2)に利用している。

Lenovoの純正品であるLenovo USB Type-C 45W ACアダプター(4X20M26255、5,400円/税込、Lenovoオンラインストア価格)、Lenovo USB Type-C 65W ACアダプター(4X20M26271 、5,400円/税込、同)ももっているが、Appleの61W USB-C電源アダプタはケーブルが分離する形になっており、他の機器とUSB Type-Cのケーブルを共有できるという点を評価してこの組み合わせで使っている。

Lenovo純正品のLenovo USB Type-C 65W ACアダプタに比べてやや給電量は減るため、若干充電時間は長くなるが、それでもLenovo USB Type-C 45W ACアダプターよりも短い時間で充電できるため重宝している。

Lenovo純正品ではない、61W USB-C電源アダプタ(MNF72J/A)とUSB-C充電ケーブル(2m) (MJWT2AM/A)で、ThinkPad X1 Yoga(Gen2)を充電しているところ。20.3V/2.79A=56.637Wで充電できている。LenovoのType-C充電器がケーブルが分離できないのに対して、Appleのそれはケーブルが分離できるのが便利

 今後はこうした、メーカー純正品ではないACアダプタをPCでも使うということが当たり前になっていくだろう、そのための標準規格なのだから。そうなると、何がいいかと言えば、本体が必要とする給電量以上のUSB Type-C ACアダプタを購入すれば、どれでも使えるようになる。今だとACアダプタを家に忘れてきたことを空港で気がついたら、慌てて取りに帰るということになると思うが、これからは出先でUSB Type-CのACアダプタを買えば良い。

あるいは今までは同じメーカー同士でしか貸し借りできなかったが、今後は他メーカーのACアダプタでもUSB Type-Cであれば貸し借りできる、今のスマートフォンのUSB充電器がそうであるように。また、将来的にはホテルの部屋や飛行機に、USB PDの給電に対応したUSB Type-C端子が用意されており、それにつなげば充電できる、そういう時代になるだろう。

●60WのUSB PD給電に対応するZenPower Max。Core UなPCも楽々充電

 モバイルバッテリーの中にも、USB PDに対応した製品が登場しつつあり、それを利用するとUSB PDのACアダプタに対応したPCを充電することが可能になる。つまり、モバイルバッテリーを、ACアダプタの代替として利用することができるのだ。

 筆者が利用しているのは、ASUSTeK Computer(以下ASUS)の日本法人ASUS JAPANが販売するZenPower Maxだ。ZenPower Maxは昨年販売開始されたモバイルバッテリーで、96Whの大容量のリチウムイオンバッテリーを内蔵している。

Standard-AのUSB端子を2つ、USB Type-C端子を1つ搭載しており、前者はスマートフォンやタブレット(QuickCharge 2.0に対応)を、後者ではPCなどUSB PDに対応した機器を充電できる。

なお、ASUS JAPANのプレスリリースには一言もUSB PD対応とは書かれていないのだが、グローバルな製品情報にはUSB PowerDelivery対応と書かれているので、無論USB PD対応となる。

なぜ、ZenPower MAXを選んだのかというと、筆者が検討した時点では、日本で販売している他のUSB PD対応モバイルバッテリーはいずれも、USB Type-C/USB PDの出力電力が30Wまでで、ThinkPad X1 Yoga(Gen2)の45W以上のACアダプタに対応という本体側のニーズを満たすことができなかったからだ。

30Wでも充電できるPCは、DellのXPS 13 2-in-1のように、CPUに消費電力が少ないYプロセッサのCoreプロセッサを採用している場合が多く、一般的なノートPCに搭載されているUプロセッサのCoreプロセッサでは45W以上ということが多いのだ。

USB-CのACアダプタになるMacBook Proも、前出の61W USB-C電源アダプタ(MNF72J/A)がバンドルされているので、ACアダプタ利用時とあまり変わらない充電速度を実現するには、やはり60Wの出力が出せるZenPower MAXのようなUSB PD対応モバイルバッテリーが必要になる。 

容量は96Wh、ThinkPad X1 Yoga(Gen2)の規定バッテリーが56Whなので、1.8回分充電できる容量を備える。もちろん、バッテリーはへたるし、何よりも給電、充電の際にロスが発生するので、計算通りに行くわけではないが、一回分充電した後で残りを確認してみると、4つあるインジケータの2つが点灯しており、つまり25~50%の間の容量が残っていると確認できた。

専用のACアダプタは惜しいが、ZenPower Maxと組み合わせるとPCの駆動時間を1日に延ばせる

 このZenPower Max、ここまでの話しではかなりよさげに思えるかもしれないが、2つ弱点がある。1つはせっかくUSB Type-C端子があるのに、そこからはバッテリーそのものを充電することができないこと。充電には付属の専用ACアダプタを持って行く必要がある。

高速に充電できるメリットはあるのだが、そのためだけにわざわざ専用のACアダプタを持って行かなければならないというのはちょっと残念な仕様で、ぜひ次期モデルではUSB Type-CのACアダプタで充電できるようにして欲しい。

もう1つは重量だ。96Whという”モバイル”バッテリーとしては最大級の電力量のバッテリーを内蔵していることもあるし、ケースがとてもしっかりしているので、565gとモバイルバッテリーとしてはかなり重量級と言える。

その代わり多少手荒に扱っても安心なのは良いのだが、それでも565gはちょっと重い。筆者としてはPCを一回充電できればいいので、容量は半分ぐらいか2/3ぐらいで十分で、やや容量を減らして軽量化したモデルが欲しいところだ。

 こうしたZenPower Maxの使い方としては、普段はもって歩かず(重いし…)、必要だと想定される時だけもって歩くようにしている。というのも、筆者のThinkPad X1 Yoga(Gen2)、使い方にもよるが概ね6~8時間程度はバッテリーで利用できるため、2時間ぐらいの取材や会議+数時間のノマドワークぐらいであれば特にACアダプターが無くても問題ないし、そのノマドワーク時に充電すればバッテリー不測が頻発することはないからだ。

 しかし、時には1日ACアダプターにつなげない時もある。例えば、テクノロジーカンファレンスの取材などがその例で、1日朝から晩までプレゼンテーションを聞きながらPCでメモを取る時がある。そういう時は電源があるところに行ってる暇がなかったりするので、なんとかバッテリーだけで1日持たせないといけない。

かなり省電力に使えば8時間近く持つものの、朝8時~夕方18時までのカンファレンスとか言うときは厳しい。そういう時に、拡張バッテリーの代わりとして、ZenPower Maxを持って行っている。例えば、お昼ご飯を食べている時に、このバッテリーにつないでおけば、ほぼ0%の状態でも1時間ぐらいでほぼ80%ぐらいまで充電することができていた。これをもって歩けば1日以上PCを使い続けられる、そういう環境をゲットできるということだ。

 もちろん、だったら最初からPCにもっと大きなバッテリーを搭載してくれよ…と思うのはもちろん筆者もそう思うが、現状では大きなバッテリーを積むと、今度は重いと言われて売れなくなるという問題がある。そう考えればノートPCの設計者が大きなバッテリーを搭載できないのも道理で、そこは長時間が欲しいユーザーが工夫する必要があると筆者は考えている。

 その1つの手段として、今後PD給電可能なモバイルバッテリー、長時間駆動が可能なPCを必要としているユーザーには福音となるのではないだろうか。ぜひともZenPower Max以外にも、60Wや45Wといったより大電力を供給できるUSB PD対応モバイルバッテリーが登場することを期待して、この記事のまとめとしたい。