パソコンのバッテリーの寿命について

ノートパソコンやモバイルPCなどは、ACアダプタも付属しますが、バッテリーのみで動作します。(一部、液晶一体型パソコンもバッテリーで動作します。)持ち運ぶことを前提として作られているため、予備電源としてバッテリーが必要不可欠なのです。

デスクトップ型パソコンや液晶一体型パソコンには、基本的にバッテリーがありません。電源ケーブルやACアダプタを直接つないで電源を入れます。

今回のテーマでは、パソコンのバッテリー寿命について説明します。

  1. バッテリーの寿命(目安)

使い方にもよりますが2~3年使用するとフル充電した時の電池の持ちが初期の半分になります。(8時間のPCは、4時間以下になる等)

その時期を超えて使用すると、以下のような現象が発生します。

バッテリー側

  • まったく充電できなくなる
  • バッテリーのみで動作しなくなる

パソコン側

  • バッテリー充電ランプが常に点滅する

これらの状況で、バッテリーが寿命を迎えたことがわかります。

  1. バッテリーが寿命を迎えたら

2.1. バッテリーが寿命になったら、新しいバッテリーを購入し交換する

お使いのパソコンのバッテリーパックを外し、型番を確認して家電量販店やパソコンSHOPなどでバッテリーパックのみを購入し入れ替えます。交換する際、ドライバなどの工具は必要なく簡単に取り外し、装着できます。

2.2. そのまま、我慢して使う

ACアダプタを使用していれば、問題なく使えます。誤って、抜いてしまった場合は、パソコンは強制的にシャットダウンされパソコンのデータが消えたり、故障の原因にもなるので危険です。

  1. バッテリー購入時の注意点

3.1. 安いバッテリーに注意

AMAZONや中古パソコンSHOPなどで格安で販売しているものは注意が必要です。リサイクル品など、購入してもフル充電できない粗悪なものもあります。

3.2. 販売元が不明なものに注意

主に中国製などで正規品によく似た、粗悪品も販売されています。使用していたバッテリーパックの型番をよく確認して購入してください。

  1. バッテリーの劣化を抑える方法について

ノートPC用のバッテリーには2種類あり、特性に合わせた使い方すると、バッテリーの劣化を抑えることが可能です。

  • リチウムイオンバッテリー(Li-ion):80%充電を心がける。
  • ニッケル水素バッテリー(Ni-MH):できるだけ使い切ってから充電する。

古いPCには、ニッケルバッテリー。新しいPCは、リチウムバッテリーが搭載されています。

  1. 不要なバッテリーの処分方法

交換後の不要なバッテリーは、無料で処分・リサイクルできます。

  • 家電量販店に設置されている電池回収BOXに入れる。
  • パソコン廃棄にパソコンと一緒に不要なバッテリーを処分する。

まとめ

  • バッテリーに寿命がある
  • バッテリーは購入・交換ができる
  • バッテリー購入時には粗悪品に注意
  • バッテリーの劣化を抑える方法は、種類によって異なる
  • 不要なバッテリーは、無料で処分・リサイクルできる

バッテリーについて、少しでも知っていただいて長く寿命を持たせて快適なPC活用を行ってください。また、寿命が来た場合でも、簡単に交換できるのでPCを買い替えない場合は、バッテリーパックのみ交換するのも1つの手段です。

パソコンのデータが読み取れない!光ディスクの保存記録を長持ちさせる方法8つ

読み取りエラーを防ぐ、光ディスクの正しい扱い方

こんにちは、パソコンサポーターの矢野勇雄です。

今回は、「光ディスクの取り扱い方が不適切だったことが原因で、保存しておいたデータが読めなくなるトラブル」を回避するための知識をご紹介します。

光ディスクの寿命は長い

光ディスクは寿命の長い記録媒体だといわれています。

一般に光ディスクは10年以上、長いものでは30年は持つことが確認されている製品もあります。

ハードディスクやフラッシュメモリーの寿命は平均して5年程度といわれていますので、確かに寿命が長いメディアであるといえるでしょう。

データが読めなくなる原因は、利用者のディスクの扱い方にあり

このように長い寿命があるといわれる光ディスクでも、データが読めなくなってしまうことがあります。

その理由は、光ディスクの記録面に傷を付けたり、直接、指で触れるなど、利用者が光ディスクの正しい扱い方を知らないことにあるようです。

では、光ディスクの仕組みについて簡単にご説明してから、正しい光ディスクの扱い方について詳しく見ていきましょう。

光ディスクの仕組み

光ディスクの裏面にある細かい穴(ピット)に、データを記録

光ディスクの裏面(データが書きこまれている側)には、データを記録する細かい穴がたくさん空いています。

これをピットと呼んでいます。

ピットにレーザーを当て、反射してくる光の違いでデータを読み取る

これにレーザーを当てることにより色素の化学変化、もしくは金属の相変化を起こして、データを書き起こします。

化学変化が起きた色素や相変化が起きた金属では、光の反射率が変わりますのでレーザー光を当て、反射してくる光の違いをデータとして読み取ります。

持つときは、ディスクの縁を持ち、表面に指紋や汚れを付けない

さて、光ディスクの穴の大きさですが、CD-Rの場合で、データを記録する穴(ピット)の大きさは0.83μm、DVD-Rの場合では0.4μm、BD-Rでは0.15μmと、大容量のメディアであるほど穴は小さくなっています。

光ディスクの表面に傷や汚れがあると、正しく反射光を読むことができない

このように記録面の穴(ピット)は極めて小さいため、光ディスクの表面に傷や汚れがあると、レーザーが分散してしまい、正しく反射光を読むことができなくなります。

大容量の光ディスクであればあるほど、要注意!

大容量の光ディスクであるほど、穴(ピット)が小さいため、相対的に傷や汚れの影響は大きくなります。

日光の当たる場所に置かない

日光が当たると、色素が変化

また、CD-RやDVD-Rなどではデータの記録に色素を使っているため、日光が当たるところに放置すると、色素が変化して読み取れなくなります。

水に濡らさない

金属が錆びる

記録に金属の相変化を利用しているBD-R/REの場合は、水気があると金属が錆びてしまって、やはり正確に読み取れなくなります。

金属が錆びることによる問題は、他にもあります。

光ディスクではレーザー光を反射するためにアルミニウムを使っていますので、これが錆びてしまうとやはりデータの読み取りができなくなります。

ディスクが歪まないよう、垂直に立てた状態で保管する

光ディスクが歪むとアウト

光ディスクが歪んでいる場合も、データを正確に読み取れなくなります。

ゆがみが原因で、記録面にあてたレーザー光が、読み取り機に正確に反射してこなくなるからです。

上に重いものを載せたり、斜めにして長時間放置したりするのはNG

ディスクの上に重いものを載せたままにしたり、斜めにして長時間放置したりしないように気を付けましょう。

レーベル面にシールを貼らない

レーベル面にシールを貼るのもいけません。

振動で読み取れなくなる可能性あり

光ディスクを高倍速で読み取りをしたときに、振動してしまい、読み取れなくなる可能性があります。

レーベル面にボールペンなど、先の硬いものを使って字を書かない

また、レーベル面に、ペンなど硬いもので字を書きこむのも、よくありません。

レーザー光を反射するために張られているアルミニウム層に、傷が入ってしまいます。

レーベル面のすぐ裏にある層に届いてしまう

このアルミニウム層はレーベル面に張られている薄い樹脂層のすぐ裏にあり、レーベル面にボールペンなどの先が固いもので文字を書くとすぐにアルミニウム層に届いてしまいます。

レーベル面に文字を書くときには、先が柔らかい水性ペンなどで

レーベル面に文字を書くときには、水性ペンなどの先が柔らかいものを使いましょう。

 BD-R/REでは、不織布が付いたケースに入れて保存しない

BD-R/REでは、不織布が付いたケースに入れて保存するのはよくありません。

不織布は、ディスクの保管に適した素材に思えますが、BD-R/REを保存するのには向いていないのです。

BD-R/REの表面は、圧迫による傷が付きやすい

なぜなら、BD-R/REの表面を保護しているハードコートは、汚れやすり傷には強いのですが、圧迫による傷が付きやすいという特性があるためです。

不織布の繊維の痕が付いて、読み取れなくなることも

不織布が付いたケースに入れて保存すると、BD-R/REの記録面に繊維の痕が付くことがあり、データが読み取れなくなることがあります。

おわりに

上記に上げたような障害に備え、光ディスクはいずれも高度なエラー訂正の機能を持っていますが、それでも訂正しきれない時に、読み取りエラーが起きるようになります。

以下に、光ディスクを取り扱う際に注意すべき事柄を箇条書きします。

  • 持つときは、ディスクの縁を持ち、表面に指紋や汚れを付けない。
  • レーベル面にシールを貼らない。
  • BD-R/REでは、不織布が付いたケースに入れて保存しない。
  • 日光の当たる場所に置かない。
  • 垂直に立てた状態で保管し、上に重いものを載せたりしない。
  • 水に濡らさない。
  • 傷をつけない。
  • レーベル面にボールペンなど、先の堅いものを使って字を書かない。

これらの事柄に注意して、長期保存したデータが読み取り不能に陥らないようにしましょう。

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パソコンを末永くご利用いただく為に

【設置 / 環境】

  • 本体の設置、もしくは移動時にはお取り扱いに充分ご注意ください。
  • 直射日光、湿気の多い場所や振動する場所は避け、設置が不安定な場所でのご使用はお控えください。
  • パソコンのまわりに適度な空間をあけましょう。パソコンの排気 ・ 吸気口部分がふさがれるなど空気の流れが制限されると、内部に熱がこもるためファンの回転も速くなり、動作音も大きくなります。また、パソコンを密集して配置したり複数台重ねたりすると、通常時よりも熱がこもりやすくファンの回転も速くなり音が大きくなります。複数のパソコンを同時に稼動させて使用するときは、あまり密着して設置しないようにします。

【周辺機器 / ケーブル類】

  • コネクタや端子に周辺機器やケーブルを接続する際は、差し込む向きにご注意ください。 故障や破損の原因となる可能性がございます。
  • Micro USBを差し込む向きにご注意下さい。 ※ モデルにより差し込む向きが異なります。

データ / バックアップ】

  • 落雷、停電やハードディスクの故障など、予期せぬトラブルでデータが消える恐れがあります。
  • 大切なデータは、USBメモリやCD/DVDなどのリムーバブルメディアや外部機器に定期的にバックアップされるようおすすめいたします。

【放熱】

  • パソコンの放熱の妨げとなりますので、周辺に物を置かないようご注意ください。 特に排熱口にホコリがたまると内部のファンがうまく回らず、熱がこもり故障の原因となりますので、定期的にクリーニングを行ってください。

パソコンの清掃方法

清掃起因で破損や障害が発生した場合には有償でのご対応になる可能性がありますので、取り扱いには十分ご注意ください

【その他】

  • 水や飲み物をこぼさないようご注意ください。水分によって内部がショートし、動作不良の原因となります。
  • 万が一こぼしてしまった場合は、すぐに電源を落とし、ACアダプタやバッテリを取り外し自然乾燥させ、テクニカルサポートまでご連絡ください。

ノートパソコンの取り扱いに関する注意点

液晶について

パソコンは衝撃に強くはありません。ノートパソコンは持ち運びが便利ですが、落としたことによって液晶画面の破損やファイルがまったく読めなくなってしまうこともあります。

また持ち運ぶ際に、キーボード上にペンなどを置いたままの状態でカバーを閉めてしまい液晶画面部分の破損や、キートップが外れるといったこともあります。

カバーを閉めていても外側からの圧力の影響で液晶が割れることもあります。鞄などで持ち運びされる際にはACアダプタやマウスなどの周辺機器など鞄の中でパソコンが圧迫されないようご注意ください。

詳しくは、液晶割れのサンプル画像 「液晶割れ・液漏れ発生時の参考画像」 をご確認ください。虹色の表示や黒(白)部分の表示、色の境界線が曲線や斜線の場合は液晶破損の可能性があります。

ACアダプタの取り扱い

ノートパソコンを持ち運ぶ際は必ずACアダプタを外してから移動しましょう。下図のようにACアダプタが接続されたままの状態でノートパソコンを持ち上げるとACアダプタの破損の原因になります。

移動の際、ACアダプタを下図のようにケーブルを束ねてしまうこともACアダプタ破損の原因になります。ケーブルに負担がかからないよう束ねましょう。

排気口について

ノートパソコンには背面や側面に給排気口があります。長年ご利用している場合には埃が付着し、パソコンが熱を持つ原因になる場合が多くあります。定期的にエアダスターなどを使用して、たまったほこりを除去してください。

ノートパソコンを移動されて利用することも多いので、直射日光の当たる場所や暖房器具の近くといった高温になる場所でのご利用はしないよう気をつけて下さい。

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パソコンを処分するの注意点

パソコンは年々進化します。
家電の中でも最も寿命が短いもののひとつでしょう。パソコンは古くなるほど処分が難しくなるのです。パソコンは不用意に処分すると、とても危険なので、パソコンを処分する際の注意点をご紹介します。

必ずデータを消去しよう
パソコンは個人情報の宝庫です。パソコンを処分する際は、必ず内部のデータを消去しましょう。といっても、パソコン内のごみ箱に捨てるだけではダメです。パソコンの説明書には、処分する際のデータ消去の方法が書いてあります。専用のCD-ROMがついている場合もありますし、メーカーのサイトからダウンロードするように指示されていることもあるでしょう。それに従ってデータを消去してください。また、指示されている方法データを消去すると、データ復旧はとても困難になります。必要なデータは必ずバックアップを取ってください。「個人のパソコンなんて、ろくな情報が入っていない」と思う方もいるかもしれません。しかし、インターネット通販やインターネットバンキングを利用していた場合は、口座番号やクレジットカードの暗証番号が記録されているのです。このようなものを盗まれてしまえば、大変なことになります。また、写真などもネットにばらまかれれば回収できません。十分に注意しましょう。

パソコンが壊れていたり、重要なデータが入っていたりする場合は?
パソコンが壊れて立ち上がらないという場合は、HDDを取り出してみましょう。
パソコンのカバーを開ければ、すぐに分かる位置に設置されています。
この中に重要なデータが入っていますので、これを物理的に破壊すれば大丈夫です。
破片が飛び散らないようにビニール袋などにいれ、かなづちなどで何度もたたけば壊れるでしょう。しかし、「パソコンに詳しくないので、カバーの開け方もわからない」という場合や、「とても重要なデータが入っているのでより安全な方法でデータを消去したい」という場合は、パソコンのデータを消去してくれるサービスを行っている業者に依頼してください。有料ですが、確実にデータを消去してくれます。
必要ならば、「データを消去しました」という証明書も発行してもらいましょう。

パソコンが早くなる!? 今すぐできる、ハードディスクの掃除術

ハードディスクの空き容量が残りわずかになると、パソコンの動きが遅くなるなど悪影響が! そこで今すぐできるハードディスクのお掃除法をご紹介します。
パソコンを使っていて、画面にこんな表示が出たことありませんか?

ハードディスクの空き容量が残りわずかになると、このようなメッセージが現れるんですよね。

パソコンの動きが遅くなるなど悪影響が生じる恐れもあるので、小まめな対処が大切です。

さっそく、ハードディスクを見てみましょう!

「スタート」ボタンをクリックし、「コンピューター」(Windows Vistaの場合は「コンピュータ」、Windows XPの場合は「マイコンピュータ」)をクリックするとアイコンが表示されます。

さらに空き容量を確認するには、ハードディスクドライブを右クリックし「プロパティ」をクリック。すると、円グラフが!
あとどれくらい空いているかが、一目で分かります。

空き容量を増やすには外付けのハードディスクを買い足すという手もありますが、その前に、ハードディスクの掃除をしてみましょう!

「こんなに容量が空いた!」とビックリするかもしれませんよ♪

不要なファイルを削除しよう

まずは、ハードディスクの中にある不要なファイルを削除しましょう。
※Windows7の例で説明します。

不要なファイルが入っているフォルダを開き、削除したいファイルをクリックして「Delete」キーを押します。

(※削除してはいけないファイルもあるので、自分で作成もしくは保存したファイルに限定するのをオススメします。「マイドキュメント」や「ユーザー」フォルダに保存している人が多いかもしれません。)
そのまま、ごみ箱に入れましょう。

これですっきり、と思いきや、・・・大事なのは、この後です!
ごみ箱に入れただけではファイルは削除されない?
削除したファイルは、ごみ箱に入れられます。
言い換えると、ごみ箱の中でデータとして残っていることになります。

つまり、完全に削除するには、「ごみ箱を空にする」必要があるのです!

デスクトップにあるごみ箱のアイコンを右クリックし、「開く」をクリックすると・
こんなにたくさんのファイルが!
さっそく空にしましょう。

エクスプローラの「ごみ箱」もしくはデスクトップの「ごみ箱」アイコンを右クリックし、「ごみ箱を空にする」をクリックします。

すると、「これら○○個のファイルを完全に削除しますか?」という表示が出ます。
「はい(Y)」をクリックすると、ファイルが完全に削除されます!

ディスクのクリーンアップで容量を空けよう!

「クリーンアップ」もオススメの方法です。

ソフトが一時的に保存したファイルや必要なくなったシステムファイルなど、不要なファイルを削除してくれます。

ごみ箱も空にしてくれるので、ごみ箱の中を確認する必要がなければここで一緒に済ませてもいいでしょう。

「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」の順にクリックすると、「ディスク クリーンアップ」という項目が出てくるので、クリックします。※Windows7を例にしています。

「ディスク クリーンアップを実行するドライブを指定してください」という表示が出るので、実行したいドライブを選んで「OK」をクリックします。

通常は、Cドライブのクリーンアップでかまいません。
すると、どれくらいの空き容量が作成できるかの計算が始まります。
しばらくすると
計算結果が表示されます。
(約2GBも空くことが判明! ただし、「削除するファイル」で全ての項目にチェックを入れた場合の数値です)

「OK」をクリックすると、「これらのファイルを完全に削除しますか?」という表示が出るので「ファイルの削除」をクリックします。これでクリーンアップは完了です。

ちなみに、「削除するファイル」はどれを選べばいいのか戸惑うかもしれませんが基本的には、どれを削除しても 問題はありません。(各ファイル名をクリックすると、どんなファイルなのか下に説明が表示されます。それを読んだ上で、削除したくない場合はチェックを外すといいでしょう)
Windows XPの場合
Windows XPの場合は、「削除するファイル」一覧に「古いファイルの圧縮」という項目がありますが、圧縮にかなりの時間がかかったり、圧縮の実行中にほかの作業をするとエラーが出ることがあるため、チェックを外すことをおすすめします(Windows VistaとWindows7ではこの項目自体がなくなっています)。

以上が、ハードディスク掃除の基本と言える方法です。

他にも、空き容量を増やす方法としては、容量の大きい音声ファイルや画像ファイルなどをDVDに焼く、なんて手もあります。

こまめに対処して、ハードディスクを有効に使ってくださいね!

パソコンから音が出なくなった!すぐに実行できるトラブル解消法

パソコンから音が出なくなったからといって、むやみに慌ててしまうことはありません。手順を追って確認していけば、わりと対処しやすいトラブルなので落ち着いて行動しましょう。原因を1つ1つチェックしていき、必要な対応をとるようにしてみてください。

配線・スピーカー・音量調整をチェック

まずチェックしておきたいのが、配線まわりとスピーカーです。パソコン本体とディスプレイが正しく接続されているかを確認しましょう。外付けのスピーカーの場合には、きちんと電源がONになっているかを確認するのも大切です。急に音が出なくなると慌ててしまって、初歩的な部分を見落としてしまいがちなので注意をしてみてください。特にパソコンの配置換えをしたり、新しく買い替えたりした時には起こりがちな点です。
イヤホンやヘッドフォンなどでもよくあることではありますが、差し込み部分がきちんと接続されていないため、音が聞こえなかったり片方からしか聞こえないといったこともあります。正しく差し込んでいるにもかかわらず音が出ない時には、接点部分が汚れてしまっていることが考えられるので、接点復活剤などを使うようにしましょう。また、音量調整機能がある場合には音が小さくなっていたり、ミュートの状態になっていたりしないかを確認してください。

デバイスマネージャの確認とHDMI接続の確認

デバイスマネージャを確認することによって、サウンド機能が通常どおり働いているかを確かめてみましょう。ポイントとしてはデバイスにドライバが、きちんとインストールされているかが重要になります。デバイスマネージャをのぞいてサウンドやオーディオの項目のところに「!」マークなどがあれば、正常に働いていない状態となります。新しくソフトウェアなどをインストールした場合には、ドライバが削除されてしまっていることがあるので注意をしてみましょう。
そして、HDMI接続の時に音が出ないということもあります。スピーカーが内蔵されているパソコンの場合には、サウンドがHDMI接続になっているかを確認してみましょう。
最新のドライバをインストールする

オーディオドライバを最新のものにしてみましょう。メーカーのパソコンであれば各メーカーのサイトから、自作のパソコンである場合にはマザーボードメーカーのサイトで公開されています。最新のオーディオドライバを適用することによって、トラブルを解消することができるのです。
多くの場合はメーカーのサイトでドライバが公開されていますが、必ずしもすべてのドライバが公開されているというものではありません。仮に誤ってドライバを削除してしまった場合には、システムを復元したり、パソコンを初期化したりといった作業が必要になることも頭の片隅に置いておくようにしましょう。

放電を行ってみる

パソコンに不要な電気があると、正常に動いてくれないことがあります。こうした場合には放電を行いましょう。放電の行い方は起動中のアプリケーションを終了させ、パソコンに接続されているUSBメモリやSDカードなどを取り外します。そして、パソコンをシャットダウンさせ、パソコンに接続している周辺機器やLANケーブルなどを取り外します。この状態で数分ほど放置してください。放電が完了したら、マウスやキーボードを接続して音が出るかを確認しましょう。

BIOSを初期設定化してみる

BIOSの設定が影響を与えて、パソコンが不安定になってしまっていることがあります。BIOSを初期化することでパソコンを向上出荷時の状態に戻し、きちんと音が出るかを試してみましょう。一部の機種ではBIOSの初期化を行うと無線LANがつながらなくなってしまうこともあるので、そちらの設定も行います。

システムの復元・再セットアップを試みる

システムの復元を行うことによって、状況が改善する場合もあります。コントロールパネルから「システムとセキュリティ」を選び、システムの保護→システムの復元へと進みます。復元したいポイントを選んで、システムの復元を開始してみましょう。
また、他の方法を試してみても状況が改善しない時には再セットアップを行ってみてください。再セットアップを行うとパソコンが向上出荷時の状態に戻ってしまうため、必ずデータのバックアップを行ってから作業をするようにしましょう。再セットアップ後に、音が出るかどうかを確認してみてください。

落ち着いて1つ1つの手順を確認することが大切

とにかく大事なことは、音が出ないからといって慌ててしまうのではなく、1つ1つの手順をきちんと確認することです。スピーカーやケーブルがうまく接続されていなかったり、うっかりミュート状態になっていたりする初歩的なミスも案外あるものです。手順を踏んで対処をすることで、問題の解決にしっかりとつなげていきましょう。

スマホの「データバックアップ」超入門。データの保存方法とは?

今日も楽しい思い出を記録するために、日本全国でスマートフォンが大活躍している。最近ではデジカメ並みのカメラ機能が搭載されているスマホが多く、写真も動画も思いのままに撮影できてしまう。イベントが終われば、家に帰ってショートムービーをつくったり、プリントアウトして配ったりと、やりたいことは大体できてしまう時代になった。素晴らしい時代になったものだ。

そんなあなたを突然襲う、データがいっぱいで大事なときに写真が撮れない! とか、大事なデータが喪失した! なんていう悲劇。「私だけは大丈夫」と思い込んでいるそこのあなたも油断は禁物。スマホを落としたり、水没させてしまったとき、最悪の場合、スマホに入っているデータもなくなってしまうことはあるのだ。
余談だが、世の中には消えてしまったデータを復元するサービスが存在するが、100%復元できる可能性は低い。かくいう筆者は以前ハードディスクのデータを消失してしまった経験がある。専門業者に依頼したが復元率は70%ほど。しかも費用はウン十万円もかかった。

そんな事態を避けるためにも大切な思い出の写真や動画は、小まめなバックアップをぜひ行っていただきたい。備えあれば憂いなし。今回はスマホの写真や動画ファイルをバックアップする方法をご紹介していこう。

バックアップのやり方はさまざま。自分にピッタリの方法を検討しよう!
データをバックアップする方法は大きく分けて2つある。ひとつはパソコンを介してバックアップする方法。もうひとつは、スマホだけでバックアップを行う方法。データをいつでも手元に置いておきたい人なら、パソコンにスマホのデータをコピーして、外付けのハードディスクなどに保存しておくのが手っ取り早いかもしれない。パソコンをほとんど使わない人なら、スマホ上で簡単に操作するだけでクラウドにデータを保存できた方が手軽で簡単だろう。

スマホからクラウドにバックアップするなら
スマートフォンの写真/動画データを簡単にバックアップするには、アプリをインストールしてクラウドストレージを利用するのがオススメだ。AndroidならOS開発元のGoogleが提供している「Googleフォト」、iPhoneならAppleが提供している「iCloud」がそれぞれ相性バツグンだ。そして、auユーザーのあなたには、リーズナブルなauの「データお預かり」アプリが強い味方になる。

注意したいのは、データをバックアップする際に利用する回線だ。Wi-Fiに接続してのバックアップなら通信料はかからないが(有料Wi-Fiスポットを利用している場合は利用料が発生する)、4G回線でバックアップすると通信料がかかってしまう。写真/動画データは1ファイルが数百MBになることもある。通信方法の選択には十分に注意しておこう。

Androidなら「Googleフォト」
Googleアカウントをもっていれば基本的に無料で利用できる。

1)[フォト]>左上のメニューアイコンから[設定]>[バックアップと同期]
2)画面上部[バックアップと同期]をオンにする
ただし、1,600万画素以上の画像は自動的に圧縮される。高解像度データを保存したい場合は、Googleドライブの容量をアップグレードする必要がある(100GBで月250円〜)。

iPhoneなら「iCloud」
iPhoneユーザーなら利用開始までの手順はきわめてシンプル。

1)[設定]>[ユーザー名]>[iCloud]>[写真]
2)「マイフォトストリーム」をオンにする
これで、撮影した写真/動画がWi-Fi接続時に自動的にクラウドに保存されるようになる。ちなみに「iCloudフォトライブラリ」をオンにするとiPhone内のライブラリにある写真/動画すべてを、ほかのデバイスからも閲覧できるようになる。iCloudは5GBまで無料で利用できる。容量アップグレードは50GBで月130円〜。

auユーザーなら「データお預かり」アプリ
このアプリはauのAndroidにはプリインストールされている。iPhoneの場合はApp Storeからダウンロードして利用でき、スマートフォンの中のアドレス、写真、動画、カレンダーの情報をauサーバーが預かってくれる。操作方法はびっくりするほど簡単だ。

1)[データお預かり]>[預ける]
2)預けたいデータを選択し、>[預ける]
画面の指示に従っていけば簡単にバックアップが取れる。しかも、auスマートパス会員なら50GBまで無料(50GB以上は10GBごとに100円)とお手軽だ。

上記に紹介したサービスは写真/動画データだけでなく、アドレス帳やメールなど、さまざまなデータも一緒にバックアップできる。しかも、クラウドサービスだから、あなたがもし端末を紛失したり壊れたりしても、新しい端末でID/PWさえ入力すれば、すぐにデータを復旧できる。

パソコンにスマホを接続してバックアップするなら
自分のパソコンとスマホをUSBで接続しデータをコピーする。データの保存先はパソコン内のほか、パソコンにつないでいる外付けハードディスクなどにしてもよいだろうし、パソコンからクラウドにアップロードしてもよいだろう。

ただ、接続したのはよいけれど、スマホのどこに写真/動画ファイルが保存されているのかは、ちょっとわかりにくいかもしれない。パソコンとスマホの種類別に、スマホ側のデータへのアクセス方法を解説していこう。

現場で遭遇するパソコンの寿命

法人向けPCという のは何か?

●主に家電量販店や通販で広く一般に販売されているものはほとんどが個人向けPCですが、そもそも法人向けPCというのは何か?ということから説明したいと思います。

●法人向けとはその名のごとく主に企業や官庁などの法人へ販売される専用モデルで、販売ルートなども個人向けとは若干異なります。

●通常は個人での入手は難しいですが、最近ではネット通販などが拡充していて、個人でも購入するのにハードルはそう高くありません。

●ただし気を付けておかなければならないのは、個人向けの物よりも高額であること、アプリケーションなどは必要最低限しか入っておらず、ワード、エクセルなどのOfficeソフトが付属していない、年賀状ソフトやゲームなども入っていないなど個人向けモデルを購入する感覚で入手すると、あとで困ったりこんなはずではなかった・・・ということになったりします。

●ですから法人向けモデルを購入する場合は、最初から入っている余計なソフトなどが必要でない場合や、パソコンに慣れていて、ソフトウェアも自前で揃えることが出来るなど、ある程度のスキルが必要になります。
法人向けモデルの寿命

●では、寿命はどうでしょうか?

●弊社では主に下記の2社を特にお勧めしています。これは宣伝というわけでなく、実際にサポートの経験や中古販売のこれまでの実績と実態などを総合した結果、今の時点で最適なものであることを確認した上での結論です。
●これを見てもわかるように、法人モデルが耐久性や性能に対してかなり取組んでいる事がわかります。

●これは、個人用モデルと違って機械的な問題やトラブルが即、企業の活動や事業運営、公共の仕事に影響を与え、大切な時間を失わせてしまうことになる可能性があるからです。

●そういうことになれば、端末の品質評価がダイレクトに企業の評価に直結し、ライバルメーカーに一気にシェアを奪われてしまうことになります。

法人向けモデルはデザイン面で個人向けにはかなわない
●実際に、法人向けモデルは頑丈で剛性が高く、寿命も長いです。特に、リサイクルPC販売では個人向けモデルは怖くて販売したくないですが、法人向けモデルは安心して販売ができるほど安定した品質を持っています。

●しかし、法人モデルは強度などを確保するために若干厚い、重たいという傾向にあり、色もお洒落なものは少なく、ほとんどが暗色系で、たまにシルバーがある位。外観重視の場合は選択しにくいという面があります。
●やはり個人がパソコンを求める場合、デザインなどを重視する場合が多く、できるだけ薄いものや黒などの暗色系以外のものを要望されることがあります。

●他にも、本体が厚いと性能が低く、薄いパソコンは性能が良い・・などと根拠のない印象が一般的にあるのも確かで、リスクやデメリットをアピールしても、やはり耐久性や性能といった見えない部分の説得力よりデザイン面という「見えるもの」の影響力は絶大ですので、女性や若い方には法人モデルは受けが良くない傾向にあります.
※法人向けノートPC 武骨でおしゃれとは到底言えない色とデザインですが、耐久性が高い。
※個人向けノートPC 白いものは上品で薄さも高性能に見えますが実は中身には注意が必要。

●その厚み、色なども耐久性や経年変化が目立たないように・・など計算されていて非常に良くできた設計になっていても、そこに求めるものが無いとなると残念ながら法人向けモデルは個人の選択肢から外されてしまいます。

パソコン周辺機器の電源は毎回切ったほうがいいのか、それとも

周辺機器の電源を落とす習慣は多い

●前回はパソコンの電源の入り切りについてお話しました。
今回は周辺機器の電源についても気になりますので、サポートの経験を元にした最善策をお話したいと思います。

●コンセント毎にそれぞれON、OFFができるようにスイッチが付いたテーブルタップから周辺機器の電源を取って使用しているサポートの現場を良く見ます。

●パソコンの電源を落としたあとに、タップのスイッチも全部同時に切る習慣のある方がかなりおられると思います。

●タップにつながっている周辺機器には、たとえばNTTなどの光回線モデムや無線ルータ、プリンタなどがありますがパソコンの電源を落としたあと、それらの電源スイッチも全部落とすべきなのでしょうか?

●この場合、省エネの観点からは当然切ったほうが良いのは言うまでもありません。

●しかし、運用上の利便性などの観点からみた場合どうなのか・・など気になります。

●できれば、寝静まった夜の暗い部屋で蛍のようにたくさん光って見えるインジケータランプはすごい数になっていますし、ネットの回線が一日中モデムにつながったままで大丈夫なのか?と気になったこともあるでしょう。確かに、それはあります。
電源を落とした場合周辺機器類はどうなるのか?

●電話回線とインターネットを別々にしている場合、光回線やケーブル回線のモデム、Wi-Fiルータなどは、電源を落としても問題があるわけではありません。設定値は不揮発性メモリという部分に書き込まれているために設定内容が飛んでしまうことはありません。再度通電すれば普段のようにネットにつながります。

●このような電源の入り切りによるネット回線のつなぎなおしは、長期間接続している際の接続ログなどの状態をリフレッシュする効果があり、ルータやモデムの状態が改善されることがありますのでメリットのひとつになります。

●消費電力は小さいですが、電源を落としている時間分、省エネの観点からもわずかですが貢献できることでしょう。

●また、セキュリティーの関連から言える事もあります。最近問題になっているルータや無線LANへの不正アクセスや攻撃に対して、電源が切れている間は装置自体が機能していないためセキュリティーの面でメリットとなる点です。

●ですから旅行などで長期間留守にする場合などは電源はできるだけ落としておいたほうが良いでしょう。

●しかし、いいことばかりではありません。気になるのがデメリットです。

電源を落とすことによるデメリットもある
●デメリット以前に、電話回線がADSL、光回線とインターネットをまとめて契約している場合は、電源を落としてしまうとネットだけでなく電話もつながらなくなってしまいます。ですからそのような光電話などの環境の場合はモデム類の電源は落とせません。インターネット回線が電話回線と別になってる場合のみ、ネット回線だけを落とすことができます。

●電源を落とすデメリットは他にもあります。光回線モデム、ADSLモデム、ケーブルモデムなどの場合は通電してから実際にネットがつながって使用できるようになるのにある程度の時間がかかることです。電源を入れてから数分間、場合によっては10分程度はつながらないのです。すぐにつながらないわけは、回線のサーバと相互通信でネット網に入るためのやり取りがあるためです。これは瞬時には完了しないのです。

●無線ルータも同じで、起動してから安定するまで時間を要します。プリンタも一度電源を落としてしまうと、通電してから稼動開始時にヘッドクリーニングを始めますのでインクも減るし、印刷可能になるまで時間がかかります。
●ですから、ネットや周辺機器類をすぐに使いたい場合や、仕事や作業で使用している場合「待つ」ことが要求されてしまいます。それが許容範囲内であればいいのですが、急いでいるときにWi-Fiはつながらない、ネットワークプリンタがすぐに使えない・・・ということになれば、イライラの原因や時間の無駄となり具体的な「支障」となります。

●終了時に毎回電源を落としていては、仕事はさっぱりはかどらなくなってしまいます。仕事でなくてもネットやPCを頻繁に利用している環境の場合も電源はできるだけ落とさないほうがいいのです。

●しかし、そうすると先ほど言った無線ルータなどのセキュリティーの問題が浮上してきます。ですから常時接続のルータには必ずID、パスワード設定を行い、ファームウェアを最新版に更新するなどして管理しておかなければいけません。

●電源管理ひとつで利便性やセキュリティーに関係してしまうIT機器類はやはり奥が深く、そう簡単ではないという証拠でもあります。

パソコンの本体やACアダプタが異常に熱い!

“熱くなる”のは異常なのかそうでもないのか

●先日あるユーザーからの問い合わせで、ノートパソコンの側面、いわゆる排気口の周りが熱いけれども大丈夫なのか?
ということを聞かれました。

これまでのサポート事例でも、ACアダプタが熱くなるけれども大丈夫でしょうか?
という相談などもよくあります。
●電子精密機器はその構造上や機能上、ある程度の発熱は避けられません。特に高性能なものほど消費電力も大きく、それに比例して発熱量も多くなります。ですから多少熱くなっていたとしても、設計上耐えられるように作られていますのでそう不安になる必要はありません。でも、あまりに熱くなっていると不安になるのもわかります。

●大丈夫な温度か、そうでないかを判断する一つの目安は、直接「触れてみる」ということです。パソコン本体(上部)、ACアダプタに触ってみて、触っていられないほど熱くなっていなければ問題ないと判断できます。しかし5秒も触っていられないという場合は明らかに異常です。

※ノートパソコンの場合は側面の排気口に手を触れないこと。排気口やその周囲は高温になって当然です。正常時でも負荷によっては100度前後になることがあります。底面も同様に高温になります。膝の上にのせて作業すると膝が低温やけどを起こすこともあります。

●ノートパソコンでは排気口付近以外の、普段は熱くならない本体部分や本体全体が触れないくらい高温になっている場合、CPUファンが回転していない、ホコリが詰まって排気が出来なくなっているなどの異常が起きていると思われます。また、ACアダプタも、触れないくらい熱かったり、外装に変形やひずみが見られる場合は、危険だと判断しましょう。どちらもすぐに使用を中止すべきレベルの危険度です。

●しかし、使用状況や設置している環境がよくなくて高温になっている場合があります。要するに適切でない使い方で温度が異常に上がってしまっている場合です。故障と判断する前に、適切な管理方法で発熱を抑制する方法を知っておかなければなりません。
人間は大丈夫でも機器にとってはX

●初夏は、まだエアコンを入れるほど暑くはなく、窓を開けた程度で我慢できる日が多くなります。湿度が30%~40%位となることが多く、気温が30度を超えるような日でも体感ではカラッとしているため風通し次第ではそこまで熱く感じません。

●このような人間の体感温度というのは機械にとっては厄介な問題になります。

●盛夏になれば室内にはエアコンが入るため、25度前後の気温になります。パソコンなどの精密機械にとって熱の問題はクリアできます。しかし、この微妙な季節、人間は湿度の低さによって多少の暑さなら我慢できてしまうことが多く、気温が30度を超える日でも窓を開け風を入れる程度で体感温度が数度下がるため、なんとかしのげてしまいます。

●ところが機器にとっては30度超えはあくまでも30度超え。AI時代到来とは言え機器に体感温度はありません。熱い空気にさらされることになり、稼働環境としては真夏の室内より劣悪な状態になってしまいます。ですから、精密機類の温度管理は真夏よりも今の季節は特に注意をする必要があるわけです。
簡単、効率的な解決法とは

●このように周囲の気温が高いせいで、排熱が間に合わなくなり、パソコン本体やACアダプタが普段より熱くなることがあります。本当ならエアコンを入れていただきたいのですが、まだ季節的に早いということもあります。そこで、風通しや放熱効果の良い設置環境を確保したり、小型の扇風機などで風を当ててパソコン本体などを空気冷却することで熱の問題を改善してみましょう。

●気温と同じ温度の風を送っただけで改善するのか?と思われるかもしれません。しかし、30度以上の空気でも、機器から発生する熱の温度よりはかなり低いため、温度勾配が大きくなります。温度勾配が大きいと冷却効果は大きくなります。扇風機を使うのは原始的だと思うかも知れませんが、絶えず新鮮な空気を送ることで熱の滞留を防ぎ、温度勾配の分、放熱が促されるのでかなり効果的なのです。

●しかし、空冷をしなければならないほど熱を発しているというのは、それだけ多くのロスが発生しているということ。テクノロジーが発達するほど多くの冷却が必要となっている矛盾は、どうにか解決できないのだろうかと思ってしまいます。