電モード」を使ってノートパソコンのバッテリーの寿命を延ばそう!

【パソコン豆知識】「バッテリーいたわり充電モード」を使ってノートパソコンのバッテリーの寿命を延ばそう!

バッテリーは、充電量を低く設定する(100%までフル充電しない)ことにより、寿命を長く保つことができます。「バッテリーいたわり充電モード」または「充電モード」を利用して、お使いのバッテリーの寿命を延ばしましょう!
お使いのノートパソコンによっては、この機能が搭載されていない場合があります。あらかじめご了承ください。
バッテリーの寿命をより長く保つには

バッテリーは、長く使っていると少しずつもち時間(駆動時間)が減っていきます。 おおよその目安として、毎日充放電を繰り返し使用すると、2年ほどでバッテリーの駆動時間が購入時の約半分になります。

* バッテリーの寿命は環境温度、使用状況や使用頻度によって変化します。 上記はあくまでも目安であり、バッテリーの寿命を保証するものではありません。
以下の点に気をつけることで、バッテリーの寿命をより長く持たせることができます。

充電量を低く保つ(100%までフル充電しない)
バッテリーパックやパソコンを、高温の環境下に放置しない
パソコンを長時間使用しないときは、ACアダプターをはずす

充電量を低く保つ方法 ~「バッテリーいたわり充電モード」または「充電モード」~

バッテリーを100%フル充電した状態を維持し続けると、バッテリーが劣化し、寿命が短くなってしまいます。バッテリーの寿命を延ばし、かつ駆動時間をある程度確保するのに最適なのが、充電量を”80%程度”に保つことです。

一部のモデルを除く、2006年12月以降発売のVAIOには、バッテリーの最大充電量を設定できる「バッテリーいたわり充電モード」または「充電モード」が備わっています。この機能を上手に利用して、お使いのバッテリーを長く使いましょう!

* お使いのVAIOによって、「バッテリーいたわり充電モード」または「充電モード」と表示されます。
「バッテリーいたわり充電モード」または「充電モード」で設定できる充電量

いたわり充電モード(80%)
バッテリー充電を80%までに抑制し、バッテリー寿命を長く保ちます。バッテリー駆動でのご使用が多い方におすすめです。

いたわり充電モード(50%)/超いたわり充電モード
バッテリー充電を50%までに抑制し、バッテリー寿命をさらに長く保ちます。ACアダプターでの使用が多い方におすすめします。

設定方法

「バッテリーいたわり充電モード」または「充電モード」の設定方法をご説明します。

* Windows 7の画面でご説明します。
ここではバッテリーの寿命を長く保つことを最優先する場合の設定方法をご紹介しています。
100%フル充電されないため、フル充電時に比べてバッテリーの駆動時間は短くなります。
[スタート]ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]をクリックします。
[VAIOの設定]をクリックします。
[VAIOの設定]画面が表示されるので、[電源・バッテリー]をクリックし、[バッテリー]をクリックします。
[バッテリー]画面に切り替わるので、[いたわり充電モードを有効にする]にチェックをいれます。
[詳細設定]をクリックします。
[バッテリーいたわり充電モード]画面が表示されるので、お好みの設定(80%または50%)を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
* [個別設定]が可能な機種もあります。
[バッテリー]画面に戻るので、[OK]ボタンをクリックします。
以上で、「バッテリーいたわり充電モード」の設定は完了です。

ノートパソコンのバッテリーをリフレッシュすれば復活&長持ち!

せっかくどこでも使えるはずのノートパソコンを持っていながら、常にコンセント無しでは作業ができないほど、バッテリーが弱っている人はいませんか?そんな人のバッテリーは、単に「メモリ効果」で本来の性能を発揮できていないだけかもしれません。「バッテリーリフレッシュ」を試す事で、あなたのノートパソコンのバッテリーを復活し、長持ちさせましょう!

経年劣化するバッテリー
ノートパソコンは年を追うごとにバッテリー技術が進化し、かつてはバッテリーの持ち時間(次の充電までの目安で、実際の使用可能時間とは異なります)が10時間もあれば立派だったのが、現在では20時間に達するモデルも登場しています。

しかし、それと同時にこれほどアテにならないものは無いほどなのが、パソコンに表示される「バッテリーの残り時間」です。

残り2時間と表示されていたのに、30分と経たずに「残り15分」と表示されてしまう事もあり、使用状況にもよるとはいえ、あまりにも差が激しすぎないかと嘆く人も多いのでないでしょうか。

その大きな理由に、「バッテリーの経年劣化」があります。
バッテリーをもたせるにはコツがある
ノートパソコンに搭載しているバッテリーはACアダプターをつないで充電、アダプターを外して使用して放電、を繰り返していると、次第に本来の充電ができなくなってきます。
 
それを「バッテリーが劣化した」などというのですが、劣化する事もあれば、リフレッシュしてあげる方法もある事は意外と知られていません。

それを知らないばかりに、本来は数時間はもつはずのバッテリーを積んだノートパソコンを持ちながら、コンセントのある喫茶店を探して右往左往するサラリーマンも数多くいます。

彼、彼女たちが持っているパソコンがまた、会社の業務用パソコンとして長らく新品が支給されず、使い倒されていい加減くたびれたものですから、なおさらです。

そうしたバッテリー劣化に対応するコツをご紹介しましょう。
厄介な「メモリ効果」
ノートパソコンのバッテリーは、中途半端に放電しては充電して、という使い方を非常に嫌います。
 
中途半端な充電と放電を繰り返しているうちに、自分がどれだけ充電できて、あとどのくらい使えるか、というのを忘れてしまうのです。

そのため100%充電していないのに充電を打ち切ったり、もう充電が残っていないのに「まだまだ使える」と表示してしまいます。

また、バッテリー残量がまだあるにも関わらず、「もう放電しました」と出力を打ち切ってしまう事もあるのです。

これはバッテリーの「メモリ効果」として知られており、普段充電する上限と放電する下限を、自らの限界値として記憶してしまう厄介な現象です。

それゆえリフレッシュしてメモリを消してあげないと本来の性能を発揮できません。
まずはほぼ完全放電させる
そこでバッテリーのリフレッシュを行い、そのバッテリーが本来持っている性能を思い出させてあげる必要があるのです。

具体的には、まずACアダプターを接続せずにバッテリーのみでノートパソコンを使い、ほぼ完全放電に近いところまで使用します。

使用する機会が無い場合は電源ONのまま放置してもいいのですが、ネットサーフィンでも何でもいいので使っていた方が早く放電します。

なお、OSやアプリで「何%以下になるとデータ保護のためスリープになります」などの機能はあらかじめ切ってください。
放電したら完全充電
0%近くまで放電したら、ACアダプターを繋いで完全充電させます。

この時、本当に0%まで放電させてそのまま放置すると、かえってバッテリーの劣化を促進する悪影響が出ますから注意してください。
充電が100%に達すれば、一通りのバッテリーリフレッシュは終了です。

この操作を、おおむね一ヶ月に一度程度行っていれば、バッテリーは劣化した状態から改善されますが、新品同様とまではいきません。

できれば、月に一度はバッテr-リフレッシュをしてあげたいものです。

また、パソコンによってはメカー独自のアプリとして「バッテリーリフレッシュ」または「バッテリーリセット」などの名前で上記操作を自動的に行ってくれる場合もあります。

パソコンの説明書を読むと書いてありますので、同じく一ヶ月に一度程度は実行してあげましょう。
バッテリーの種類にも注意
基本的に「月に一度は完全放電と満充電を行いリフレッシュ」という点ではどんなバッテリーでも一致していますが、普段の使用についてはノートパソコンにより違うバッテリーの種類で異なる注意点があります。
 
まず「リチウムイオンバッテリー」は、普段の使用ではそれほど充電・放電に気をつかう事はありません。

メモリ効果はそれほどでも無いので、極端に一日に何度も充電と放電を繰り返したり、真夏の炎天下など極端な高温下に放置しなければいいだけです。

「ニッケル水素バッテリー」の場合はもう少し面倒で、70%まで充電して30%まで放電する、という使い方をしているとメモリ効果が発生します。

その30~70%の間でしか使えなくなってしまうので、積極的にリフレッシュしましょう。

自分のノートパソコンのバッテリーがどちらの種類かは、説明書かバッテリーそのものに記載されています。
バッテリーはパソコンに装着しておくこと
バッテリー切れ対策として、同じノートパソコン用のスペアのバッテリーを持ち歩く人もいますが、パソコンに装着していない、端子がむき出しのバッテリーは自然放電します。
そのため、パソコンから外した状態で長時間そのままにしておくと、過放電で劣化が急速に進んだり故障の原因になります。

それを防ぐためにも、時々スペアのバッテリーと入れ替えて、バッテリーリフレッシュはスペアに対しても行いましょう。

電源があればバッテリーが不要だからと外して使うのも同様で、特に理由が無ければパソコンに装着したままとするのが原則です。

バッテリーの初期化

ノートパソコンのバッテリーパックを初期化する Sharp Mebius の例です。
マニュアルにはこんな風に書かれています。–ご参考まで–
バッテリーパックは残量のあるうちに充電を繰り返すと、寿命が短くなる性質があります。
・・・寿命という言葉は適切でないですね。ここでいいたかったのはメモリ効果による電池の持ちがわるくなるということでしょう。 

バッテリー残量表示と実際の操作時間の誤差が大きくなったときや、新しいバッテリーパックと交換したときは、次のような手順で初期化してください。
・・・初期化とはメモリ効果をクリアすることです

(作業途中 <バッテリーパックの放電中> に、AC電源を接続しないようにしてください。)
・・・電池のなかの電気を使い切る趣旨なので100Vから電気をとらないということです。 

1.ACアダプタをつないで、パソコンの電源を入れます。

2.「画面に to enter System Configuration Utility」 と表示されている間に、[F2] キーを押します。
    ・・・これは、Windowsを立ち上がらせないで電池を使い切る仕掛けです。Windowsが立ち上がってしまうとどんなときでもWindowsが仕事をできるように最低限の電気を残すようになっていて最後の一滴の電気はどうしても使い切ることができない仕組みによるものです。

3.「セットアップユーティリティ」画面が表示されます。
  ここでACアダプタを外して、バッテリーの残量が完全になくなって電源が切れるまで放置します。
  ・・・最後の一滴まで使い切り、その後勝手に切れるのでそのまま放って置きます

製品によっては、セットアップユーティリティの設定変更が必要な場合が有りますので、商品同梱の「取扱説明書」でご確認下さい。
・・・このとおりでパソコンによって操作方法がちがうので取扱説明書を見るしかありません。

○初期化時間の目安は、商品同梱の「取扱説明書」や「仕様一覧」でご確認下さい。 
    ・・・特に見るまでありません。使い切れば勝手に終わるわけですから、気長に待てばいいだけの話です。

4.ACアダプタをつないで、満充電になるまで充電します。
満充電になると、バッテリーランプが緑色に点灯します。

5.もう1度、手順1~4を繰り返し、バッテリーパックを完全に放電し、再度、満充電になる作業を繰り返します。
・・・ここがポイントです。バッテリーメーカはこの一連の作業を「2~3回行え!」といっており、3回位やらないとメモリ効果がとれない場合もあるとおもいます。

バッテリーパックは消耗品です。初期化しても極端に使用時間が短くなったときは、新しいバッテリーパックと交換してください。
・・・メーカとしてはバッテリーについては保障したくないから盛んに「消耗品だよ!!」と宣伝していますが、一概に消耗品と片付けらない問題の深さがバッテリーに関することにはあり「ちょっとぉ」という気がします。 
バッテリーの保存方法
★★ 警告 満充電のまま保存しない!!★★ 内部圧力が上がり、ヒューズ切れてパーになることがある
バッテリーメーカによれば、 50%ぐらい充電して涼しい場所に保管する ことがベストとのことです。

バッテリパックの内部には単三電池みたいな形状の小さな電池が何本も直列やら並列でつながれていて、その一本一本に内部が異常な圧力まで高まったときに物理的に回路を切ってしまうヒューズが入っている。これが切れて火災などを防いでいる。100%充電のまま保存をする場合にそのフューズが切れることがあり、しかもそのフューズは不可逆的で、直すことはできないのでたとえ一カ所のフューズがきれてもバッテリパック全体が使えなくなる。

保存してあるバッテリパックを点検する為に、数ヶ月に一度ぐらいパソコンに装着して充電度合いを確認するぐらいで、まあぁ、それほど神経質になることもないとおもいます。

ノートパソコンのバッテリー寿命を長くする方法

注意 この記事の内容はリチウムイオンバッテリーを搭載したノートパソコンに限って書いています。リチウムイオンバッテリー以外のバッテリー利用した機器には、記事の内容を実行しないでください。
リチウムイオンバッテリーには300~500回くらいの充電回数がありますが、使い方によっては寿命が短くなってしまいます。
バッテリーが新しいときは100%まで充電できるが、使っているうちに、90%、80%、70%とだんだん満タンまで充電できなくなり劣化してゆきます。劣化がさらに進むと充電可能な最大容量は減ってゆき、決められた最大容量に至った時、寿命を迎えたと言います。ここでは、リチウムイオンバッテリー搭載のノートPCに限り、バッテリー長寿法を解説します。
1.満充電を避け、残量0まで使い切るのを避ける

ノートPCを充電するとき、満タンまで充電していると思いますが、100%の満充電状態はバッテリーを早く劣化させてしまいます。また0%までバッテリーを使い切ってしまうことも、バッテリーの寿命を縮める使い方です。満充電100%に近い満タン充電と、0%になるほどの使い切りを避けましょう。

2.気温が高いところに置くのを避ける(バッテリーに熱をもたせない)

バッテリー使用の理想的な温度は、10度~30度と言われており、直射日光が当たる場所にパソコンを置いたり、車内に置きっぱなしにすることは、バッテリーを劣化させ、最大容量の目減りを加速させてしまいます。また、パソコンの排気口にゴミが詰まっていたり、ノートパソコン内のファンが壊れていたりすると、熱で本体があつくなるため、同様に最大容量が早く減ってゆくので、掃除やファンの修理をメーカーに依頼することで対処しましょう。

3.長期間使わないときは50%充電で保管しておく

長期間使わないなら、バッテリーの充電容量は50%ほどにして本体からはずし保管しておきましょう。 満充電に近い状態での劣化と、熱い場所に置いておくことによる劣化を避けて保管することで バッテリーの劣化スピードが早まらないようにするためです。保管中も自然放電して充電した電気が減ってゆくので、 定期的に容量をチェックしましょう。

4.主に自宅で使うなら、バッテリーは外しておく

自宅や会社で使用するだけのノートパソコンならば、バッテリーをはずしACアダプターのみで使うことをおすすめします。バッテリーを装着しながらACアダプターを差して利用すると、常に満充電状態をキープし、浅い充放電を繰り返すために、バッテリーの寿命が縮まってゆきます。

5.1.5倍長持ちさせるには80%充電をしよう

これは、「日経PC21 2015年9月号」の記事ですが、80%の充電だと、100%充電して使うよりも寿命が1.5倍になるとありました。これに従って、普段は80%まで充電して使用し、外出の時にはバッテリーが足りなくなって困らないように、満充電近くまで充電して持ち歩くのが良いでしょう。

注意 この記事はリチウムイオンバッテリーを搭載したノートパソコンに限って書いています。ニッケル水素バッテリー、ニッカドバッテリー、リチウムポリマーバッテリー、その他のバッテリーの場合には、この記事の内容を絶対に行わないでください。