ノートパソコン上手に使っていますか? 

バッテリーは経年変化と充放電を繰り返すことによる劣化もあり、「一筋縄ではいかないなぁ」というのが実感です。
しかし、そんなことを言っていても何も得るものがないので、ここでは試行錯誤とバッテリーメーカなどの情報を元にして、賢い使い方を考えてみます。以下の記述はこれまでの経験と集めた情報で構成されています。正確さを期していますが、思い違いや、間違いがあるやもしれません。
そもそもノートパソコンメーカはバッテリを抜いて使うという前提ではおりません。そしてそれらメーカの前提を否定するものではありませんが、しかし、利用者に立って賢くパソコンを使う方法があるだろう?という主旨で書いているページです。
★ご注意★
 実際にやろうとすると煩雑だったりして満充電のまま抜いて内部フューズが切れてパーになったり、逆に抜きっぱなしで忘れてしまいバッテリが過放電して劣化してしまうことが想定されますので、これら2つの重要ポイントとバッテリの仕組みが理解できたうえでやってみようとする人だけがトライしてみてください。
どなた様のパソコンにも例外なしに適合するものでもありませんので、いちどメーカに問い合わされるのが最善と考えます。そのときに下記のような知識、情報をインプットされてメーカの技術が分かる人にお尋ねください。少なくともYes,Noの返事はもらえるはずです。ダメならその理由も明確に教えてもらえると思います。
1.バッテリを外して大丈夫!?

こんなメールをいただくことがあります。

バッテリーを実質使ってなければ、外して保存が原則 
もちろんすべてのノートパソコンに当てはまるわけではありませんので、念のためメーカにはご確認ください。

市販されているパソコンにはノート型とデスクトップ型の大きく分けて2種類あります。バッテリといえば、どんなメーカのどんな型のパソコンにも例外なく入っている時計を動かす小さな電池(通常はボタン電池)が一個はいっています。このバッテリは抜くことはできません。
その他に、ノート型にはバッテリパックという単三電池のような小さな電池が何本も束ねてあるバッテリがあります。これはAC100V電源が無くても使えるようにバッテリパックから電源の供給を受けれるようにしている仕掛けです。
他方、デスクトップ型パソコンにはそのバッテリパックに相当する仕掛けはありません。常時AC100V電源が使えることを前提に作られていて電気が来ないときのことは一切考えられていません。

なにをいいたいかといえば、コンピュータの仕組みにとっては安定な電源を供給してくれるものならば、バッテリであろうが、AC電源であろうが、風力発電でも、太陽光発電でも、燃料電池でも、・・・なんだってかまわないのです。
そこでノートパソコンの仕組みを見ると、私がこれまで見たパソコンではバッテリを外しても特に問題がないものでした。

というのも、もしバッテリパックを付け忘れて、AC電源でスイッチを入れたらパソコンが壊れてしまうような設計をしていたら故障品の山が戻ってくるでしょう。人というのは注意書きとかは見ずにスイッチを入れるものだからです。
ですから、メーカとしてはどんな使われ方をされようとも簡単にこわれるパソコンを出したらクレームの嵐に遭うのはわかっているので、そこはあらゆる想定を考えて安全なようにつくるものです。
こういう背景がありますが、それでも念のためメーカにお尋ねください。
2.バッテリのメリット

・・・・不意の停電に威力を発揮する

通常、 バッテリーを使おうが使わまいが、バッテリーが刺さっているだけで不意の停電には見事に役割を果たしてくれます。
これがメリットになるでしょう。しかし、雷と電力会社の事故を除いて、日本の電力事情で瞬間でも停電になることは年間を通しても限りなくゼロと言えます。東京電力の停電危機が昨年はありましたが、これは例外と言えます・・・・
その前提では、いつも机の上で置きっぱなしで使っているノートパソコンにバッテリーが刺さっているメリットはなく、むしろバッテリ自体にとってはデメリットになると考えています。

我が家のノートパソコンも世代を交代してきていますが、Dynabook、Mebuis2代目、Muramasa、もう何年になるでしょうか、バッテリーは刺さっていません。
3.デメリットってなに?

形だけバッテリが刺さっていても、バッテリーが劣化しきっているとか、そもそも不良のバッテリーがパソコンに装着されているだけでは本来のバッテリの役目は期待できません。
ところが長年バッテリーを刺しっぱなしで、かつ何も意識しないでいると、劣化しきっていることも気がつかないことが往々にしてあります。

これをチェックするのは簡単です。
いったんパソコンの電源を切って、電源アダプタのプラグをパソコン側から抜きます。つぎに、パソコンの電源スイッチを入れます。ここでパソコンが立ち上がってこないか、途中で切れたら、バッテリーが知らない間に劣化していたか、メモリ効果(ニッカド系バッテリー)でフル充電出来ないか、はたまたバッテリ内部ヒューズがとんでバッテリパックが故障している状況などが考えられます。ちゃんと立ち上がってきたら、バッテリーの充電状況を数字で確認できれば有る程度の目安が付きます。
直前まで連続して使っていた訳ですから、すくなくともその数値が70%以上、もっとあるはずです。
4.バッテリーの面倒をみるのは忘れがち

 ・・・数ヶ月に一度は充電を!過放電は電池寿命を縮めるので!!
バッテリを外す事がいいことばかりではありません。
バッテリーをはずして数ヶ月も放置していて、いざバッテリーを使おうとしたら自己放電していて充電に手間取り、外出に間に合わずあわを食った失敗談がありました。
また、放置しっぱなしで1年も過ぎると自己放電して電池が空っぽになり、次に フル充電できなくなる ことがあるので、かならず数ヶ月に一度、少なくとも半年に一回は充電してください。

バッテリを外して管理していくことはいそがしい日々の仕事・生活では忘れ去られる傾向とは思いますが、バッテリをダメにしないためにくれぐれも時々思い出して充電して使ってください。
5.バッテリーには種類がある

ひとくちにバッテリーといってもノートパソコンに使われるバッテリーの種類はいろいろあります。
そこで、実際に使われている種類をまず確かめましょう。

調べ方ですが、
1.製品カタログの仕様欄 (電気店に置かれているパンフレットで、最後のページの電源の項目あたり)
2.取扱説明書 (記述があるかと調べたが私のパソコンのマニュアルには書かれていない)
3.電池を抜いて説明書きを見る (これが一番早く確実にわかるでしょう。セルを作っているバッテリーメーカー名、種類、電圧、容量、注意書きなど)。 ただし、英語でかいてある場合もあるので、見にくいかもしれません。
4.パソコンメーカに聞く 
これらの内のどれかでしょうから、まず先にバッテリーの種類を確認してください。というのはバッテリーの種類によって使い方が違ってくるからです。

日ごろの注意でパソコンの寿命を延ばす

年末に向けて大掃除の時期がやってきました。普段はあまり見ることのないパソコンの背面などを見て「随分とホコリがたまっているなぁ」「パソコンの裏って、結構熱があるんだなぁ」と思った方はいらっしゃいませんか?
パソコンは内部の熱をファンで外に逃がしているため、ある程度の熱は当然なのですが、排気口がホコリなどでふさがれていると、熱が中にこもって故障の原因となります。

このように、故障や劣化の原因は、ちょっとしたところに潜んでいたりします。 今回も前回に引き続き、パソコンの寿命を延ばすために普段気をつけたいことをご紹介したいと思います。 大掃除のついでに、対応できそうなところはしてみてはいかがでしょうか。
端子の破損に注意
USB端子やSDカードスロット、ノートパソコンのACアダプターの差し込み口は、物理的に破損しやすい部分です。
破損理由で多いのが「USB機器やSDカードを、裏表逆に無理矢理押し込んでしまったため」だそうです。 差し込み時には向きを確認し、引っかかりを感じた時は無理をせずに再度確認をしてください。

ノートパソコンのACアダプターは、足に引っ掛けないように注意。差し込み口が破損するというより、ノートパソコンの落下が心配です。延長ケーブルなどで、長さに余裕をもたせておく方がいいでしょう。
【↑】色々な端子。
USB端子の場合、中のベロ状の部分が折れてしまうことが多いそうです。
バッテリーの扱いに注意
何よりも「寿命」を感じるのがノートパソコンのバッテリーかもしれません。
そもそもバッテリーは消耗品扱い。充電容量が段々減っていくのは仕方のないことです。 でも、使い方に気を付ければ、劣化のスピードを遅らせることはできます。

バッテリーの大敵は、満充電・過放電、そして熱。
ACアダプターを接続したままノートパソコンを使用すると、満充電の状態となります。 「バッテリーではほとんど使わず、ACアダプターをつなげて使用しているのに、バッテリー容量が減るのが早い」 と思われている方もいらっしゃるかと思いますが、かえって劣化につながる使い方だったのです。
主にACアダプターを使って使用している方は、バッテリーを外した状態で使用するといいでしょう。 ただ、バッテリーを長期間放置しておくと、今度は過放電につながります。 バッテリーを外して保管しておく際は、半分程度充電した状態にしておくのが一番良いそうです。 自然放電されてしまうので、2ヶ月に一度くらい、再充電しておきましょう。 熱に弱いので、温度の低いところで保管しましょう。
【↑】バッテリー容量は大抵画面右下に電池のマークで表示されています。
電池マークの上にマウスをポイントして残量を確認するタイプの表示もあります。
セキュリティソフトは忘れずに
ハードウェア周りだけでなく、ソフトウェア周りにも注意は必要です。 特に、セキュリティソフト(ウィルス対策ソフト)を導入しておくことは、もはや常識。
ただし「導入したから安心」と放っておいては片手落ちです。

パターンファイルの更新は自動で行われていることが多いのですが、セキュリティソフトそのもののバージョンアップがあった場合は、 手動で更新しなければならない場合があります。(使用しているソフトウェアによります)
バージョンアップをしないと、パターンファイルも最新のものを取得できないことがありますので、注意が必要です。 また、契約期間の更新も、自発的に行わなければならないことがほとんどです。 契約更新をしないと、パターンファイルの更新ができなくなり、最新のウィルスに対応できなくなります。
バージョンアップや契約更新に関するメッセージやメールを見落とさないよう、手続きを怠らないよう、気をつけましょう。

その他、セキュリティ上の不具合や様々な問題を補修してくれるWindows Updateも忘れないようにしましょう。
(適用や運用については社内のコンピュータ管理者にお問い合わせください)

ノートパソコンのバッテリー寿命を長くする方法

注意 この記事の内容はリチウムイオンバッテリーを搭載したノートパソコンに限って書いています。リチウムイオンバッテリー以外のバッテリー利用した機器には、記事の内容を実行しないでください。
リチウムイオンバッテリーには300~500回くらいの充電回数がありますが、使い方によっては寿命が短くなってしまいます。
バッテリーが新しいときは100%まで充電できるが、使っているうちに、90%、80%、70%とだんだん満タンまで充電できなくなり劣化してゆきます。劣化がさらに進むと充電可能な最大容量は減ってゆき、決められた最大容量に至った時、寿命を迎えたと言います。ここでは、リチウムイオンバッテリー搭載のノートPCに限り、バッテリー長寿法を解説します。
1.満充電を避け、残量0まで使い切るのを避ける

ノートPCを充電するとき、満タンまで充電していると思いますが、100%の満充電状態はバッテリーを早く劣化させてしまいます。また0%までバッテリーを使い切ってしまうことも、バッテリーの寿命を縮める使い方です。満充電100%に近い満タン充電と、0%になるほどの使い切りを避けましょう。

2.気温が高いところに置くのを避ける(バッテリーに熱をもたせない)

バッテリー使用の理想的な温度は、10度~30度と言われており、直射日光が当たる場所にパソコンを置いたり、車内に置きっぱなしにすることは、バッテリーを劣化させ、最大容量の目減りを加速させてしまいます。また、パソコンの排気口にゴミが詰まっていたり、ノートパソコン内のファンが壊れていたりすると、熱で本体があつくなるため、同様に最大容量が早く減ってゆくので、掃除やファンの修理をメーカーに依頼することで対処しましょう。

3.長期間使わないときは50%充電で保管しておく

長期間使わないなら、バッテリーの充電容量は50%ほどにして本体からはずし保管しておきましょう。 満充電に近い状態での劣化と、熱い場所に置いておくことによる劣化を避けて保管することで バッテリーの劣化スピードが早まらないようにするためです。保管中も自然放電して充電した電気が減ってゆくので、 定期的に容量をチェックしましょう。

4.主に自宅で使うなら、バッテリーは外しておく

自宅や会社で使用するだけのノートパソコンならば、バッテリーをはずしACアダプターのみで使うことをおすすめします。バッテリーを装着しながらACアダプターを差して利用すると、常に満充電状態をキープし、浅い充放電を繰り返すために、バッテリーの寿命が縮まってゆきます。

5.1.5倍長持ちさせるには80%充電をしよう

これは、「日経PC21 2015年9月号」の記事ですが、80%の充電だと、100%充電して使うよりも寿命が1.5倍になるとありました。これに従って、普段は80%まで充電して使用し、外出の時にはバッテリーが足りなくなって困らないように、満充電近くまで充電して持ち歩くのが良いでしょう。

注意 この記事はリチウムイオンバッテリーを搭載したノートパソコンに限って書いています。ニッケル水素バッテリー、ニッカドバッテリー、リチウムポリマーバッテリー、その他のバッテリーの場合には、この記事の内容を絶対に行わないでください。

パソコンが起動しない・電源が入らない時に試したい基本対処方法2

パソコンを使おうとしたら、ある日、突然、起動しない・電源が入らないといったトラブルに遭遇したことは、ありませんか?

昨日まで問題なく使えていたのに、何故…全く原因がわからない。

心当たりがないのに動かなければ、パソコンが壊れたと焦ってしまうものです。

パソコン修理ランキングでも1位になるほどの故障原因ですが、意外と簡単に直ってしまうこともあります。本当にパソコンが壊れているのか、簡単な方法で確認してから、買替えや修理の依頼を検討してみましょう。

メーカーや販売店のサポートに電話をかけた際に勧められる方法も紹介しており、初心者の方にも出来る内容もありますので、慌てずにゆっくりと対処方法を試して、確かめていきましょう。

パソコンが起動しない時に考えられる要因は、大きく分けて2つです。

スイッチを入ると電源ランプが点灯する
これから紹介する対処方法を試してから、買替え・修理の検討をしてみましょう。
スイッチを入れても電源ランプが点灯しない
1~3の対処方法を試しても直らない場合、パソコン内部の特定のパーツ(部品)が壊れている恐れがあり、ここで紹介している対処方法を試しても直らない可能性が高いです。メーカ・販売店のサポート、パソコン修理業者へ1度相談してみましょう。
初めてパソコンの修理を依頼する場合は、修理に出す前に確認しておきたいこと・決めておいた方が良いことが色々とありますので、パソコンを修理に出す前の注意点 を参考にしてみて下さい。
1.CD/DVDを取り出し、USBメモリなどのメディアを取り外して起動

一般的なパソコンは電源を入れると、まずHDD(ハードディスク)にアクセスして、Windowsを読込み、起動します。

しかしパソコンのメーカーによっては、HDDよりも先に光学ドライブ(DVDドライブ)やUSBメモリなどのメディアにアクセスし、起動する設定になっていることがあります。

このような設定になっているのは、トラブル発生時に非常用システムを起ち上がるようにしている為で、BIOS設定によって制御されています。

BIOS設定で、起動の優先順位を任意に変更することは可能ですが、この変更は上級者向けで、パソコンに詳しくない方には、お勧めできません。

ただ起動の優先を変更できなくても、光学ドライブからディスクを取出したり、USBメモリなどのメディアが挿さっていなければ、自然とHDDにアクセスするようになっています。

パソコンが起動しない場合、光学ドライブの中にディスクが入っているかどうか、USBなどのメディアが接続されたままになっているかどうかを確認しましょう。

BIOS設定を変更せず、HDDを優先して起動させる

光学ドライブにディスクが入っている場合は、取り出す。
USBメモリなどのメディアを全て取り外す。
パソコンを起動する。
2.パソコン内部に溜まった電気を追い出す(放電)

パソコンを長時間使用していると、パソコン内部に不必要な電気が溜まって、動作が不安定になったり、正常に起動しないことがあります。この場合、溜まってしまった電気(帯電)を放出するために、放電を行う必要があります。

メーカーや販売店のサポートに電話しても勧められる対処方法で、症状が解消される可能性があります。放電して直る場合は、メーカーや修理業者に修理に出しても同じ現象が再現されないことが多く、送料など修理費がムダになることもありますので、以下の手順を参考にして、放電を試してみましょう。

パソコンを放電する方法

起動中のアプリケーションソフトを全て終了させる。
※光学ドライブ(DVDドライブ)にディスクが入っている場合は、取り出しておきます。
パソコンをシャットダウンさせて、電源を切ります。
パソコンに接続しているUSBメモリなどのメディアも含め、全ての周辺機器・ケーブル類を外し、パソコン本体に何も接続されていない状態にする。
※USBやSDカードなども全て取り外します。ノートパソコンの場合は、バッテリーも外してください。
放電を行います。1分~2分程、このままの状態で放置します。
※放電方法は、パソコンのタイプやメーカーによって異なりますので、付属の説明書などを参照してください。
放電が完了したら、パソコンの起動と操作に必要な電源ケーブル(ACアダプター)とマウス・キーボードだけを接続します。
※ノートパソコンの場合は、バッテリーも取り付けてください。
パソコンの電源を入れて、起動するか確認する。
ワンポイントアドバイス

放電後に正常に起動すれば、電源装置の一時的な不具合と考えられます。ただ何度も同じ状態になる場合、パソコン内部の電源装置などのパーツが壊れかけているという可能性もありますので、パソコンが起動しなくり、データが取り出せなくなってしまう前に修理を依頼した方がいいでしょう。

3.パソコンに適した室温にしてから起動する

パソコンは、HDD・マザーボードなど、とてもデリケートな精密機械のパーツを集めて、稼働させています。各パソコンメーカーによって、多少の誤差はありますが、パソコンを使用する環境の適正室温をみると「10~35℃」くらいがベストだと言われています。

パソコンのベスト環境:温度10~35℃、湿度20~80%(ただし結露しないこと)

その為、冬場の冷え込みの厳しい早朝・深夜など、0度以下になる環境で部屋が低温の状態だと、パソコンが起動しなくなることがあります。

一般的にパソコンは、熱・湿度に弱いという認識が強いですが、HDD・電源ユニット・マザーボードなどは、実は寒さにも弱いパーツです。

パソコンを温めてあげれば良いと、暖房などで急激に温度を上げてしまうと、パソコン内部が結露してしまうことがあり、別の故障につながりますので、注意しましょう。こういった環境で使用している場合は、パソコンを置く場所を変えてみましょう。

パソコンを使用する環境を考える

温度の高い場所での使用を避ける。
湿度が高い場所でパソコンを使用しない。
窓際には置かないようにして、パソコンに温度差を与えない様にする。
4.モニター画面の状態を確認して機能などを解除する

電源ランプがつかない場合、「画面オフ機能」や「スリープ機能」、「休止状態」になっている可能性があります。よく確認するとモニターの電源ランプがついていることもあります。パソコンの機種によって、画面オフやスリープ、休止状態を解除する方法は異なりますので、マニュアル内で解除方法を調べて指示に従って操作し、解除してみましょう。

5.パソコン内部の掃除を行う

パソコンの内部にホコリが溜まると、パソコン本体の温度が高くなり、正常に起動できなくなることがあります。

この場合、掃除をしてホコリを取り除くことが必要になります。パソコン付属の説明書を見て、本体のケースを開け、ホコリが溜まっていないか確認してみましょう。
※ただし保証期間内の方は、むやみに開けず、メーカーや販売店に一度相談してみましょう。

ホコリが溜まっている場合、エアスプレーや刷毛などの専用の道具を使って、パソコン内部の掃除を行いましょう。

初めて挑戦してみようという方は、パソコン内部の掃除方法【デスクトップ編】で掃除方法を紹介していますので、参考にしてみて下さい。

掃除の際には、静電気の除去を行うことを忘れないよう注意してください。静電気によってパソコンの部品が使えなくなってしまうことがありますので、作業の直前には、鉄やステンレス製の部品(手すり、棚の取っ手など)を触って、体内から静電気を逃がすようにしておきましょう。

ただしパソコンに不慣れな方が掃除をすると、パソコンが起動しなくなってしまうことがありますので、どうしてもパソコン内部の掃除を行いたい場合は、メーカーや販売店のサポート、パソコン修理業者に依頼することをお勧めします。

PCのディスプレイに傷がついてしまったときの対処方法

今や老若男女、誰でも毎日のように使うようになったパソコン。しかし、使い方はよく知っていても、トラブル処置の仕方は知らない…という人は意外に多いのではないでしょうか。

精密機械であるパソコン。それ故、丁寧に扱わないと僅かな衝撃でもすぐに傷ついてしまう恐れがあります。

今回は、そんな「PCのディスプレイに傷がついてしまったときの対処方法」について紹介します。

今回のハウツーは浅い傷の対処を想定していますので、黒い線が現れるような深いキズがついてしまった場合はメーカへの修理をお勧めします。

グレア型・ノングレア型とは?

PCディスプレイには、「グレア型」と「ノングレア型」の2種類があります。

グレア型:蛍光灯や背景が強くが映り込りこむ。コントラストが高い
ノングレア型:画面が反射しづらい。コントラストが低く、のっぺりとした印象。
今回紹介する方法を行う前に、まずは、お持ちのPCがどちらのタイプなのか確認しましょう!

小さなキズは「歯磨き粉」で擦る!

数ミリ~数センチ程度の擦ったような軽いキズの場合、消しゴムで軽く擦るだけでも対処できることがあります。強く擦らず、優しくゆっくりと擦ってみましょう。

それでも上手く処置できなかった場合は「歯磨き粉」を使ってみましょう。

やり方

まず、歯磨き粉を皿やコップに少量出し、水で薄めます。その後、水で薄めた歯磨き粉を指につけ、キズのある部分をクルクルと円を描くように擦るだけです。

指で擦っても状態が変わらない場合は、液晶画面ウエットタイプクリーナーやクリーニングクロスに水で薄めた歯磨き粉を染み込ませて、やさしく擦りましょう。

こちらの方法はグレア型・ノングレア型どちらでも対応できます。

大きなキズには「ガラス用コンパウンド」で磨く!

大きなキズでも、場合によっては軽い傷と同様に「消しゴム」で対処できることがあります。

それでも上手く処置できなかった場合は「ガラス用コンパウンド」を使ってみましょう。

やり方

まず、コンパウンドが隙間に入らないように、ディズプレイの縁をマスキングテープで保護します。

その後、コンパウンドを液晶画面ウエットタイプクリーナーやクリーニングクロスに染み込ませて、クルクルと円を描くように擦ります。

コンパウンドとは研磨剤のことであり、文字通り「削る」ものです。強く擦るとかえって状態を悪化させてしまう恐れがありますので、擦る際は優しく丁寧に行いましょう。

こちらの方法はグレア型に有効です。ノングレア型で行うと、擦った部分がグレア型の様に光沢がでる恐れがあります。

拭き取る際に使う布について

歯磨き粉やコンパウンドをディスプレイから拭き取る際には、使用する布にも注意しましょう。

ウェットティッシュ:NG

ウェットティッシュには水分が多く含まれる為、ディスプレイのベタつきや拭き跡の元になる恐れがあります。

目の粗い布:NG

雑巾やハンカチなど、目の粗い布で拭き取ろうとすると、ディスプレイをさらに傷つけてしまったり、糸くずが付着する恐れがあります。

液晶画面ウエットタイプクリーナー:OK!

液晶画面ウエットタイプクリーナーは、目が細かく水分量も適切なので、お勧めです。

液晶画面ウエットタイプクリーナーがない場合は、眼鏡のレンズを拭く際に使われるクリーニングクロスでも代用可能です。

仕上げに「保護フィルター」でコーティング

以上の方法を行えば、完全に元通りにはならないものの、傷が目立たなくなります。また、仕上げに保護フィルターを貼ることでさらに傷跡を目立たなくさせることができます。

いちばん適切な対処法は「ディスプレイ交換」

これらはあくまで「応急処置」であり、取り扱い説明書には載っていない対処方法となります。

緊急性の低い場合、金銭的に余裕がある場合は、ディスプレイの交換など、取扱説明書に載っている方法を実践しましょう。

ノートパソコンを使っていて画面が点滅したときの対処法

ウイルス感染とマルウェア感染の違い

ウイルス感染については、よくご存知の方も多く、対策をこまめに行っている方が殆どだと思われます。

マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称を指し、ウイルスについても含まれています。つまり、ウイルス感染は、風邪をひいた症状だとすると、マルウェア感染は病気全般のどれかに該当した症状があったのだと同じだと考えてください。

ウイルス対策ソフトでは、風邪の症状のみ検知ができますが、マルウェア感染は、風邪以外の症状(がんや生活習慣病)についても含まれていると考えて下さい。具体的には、マルウェアには、ウイルス以外にどんな脅威が存在するのでしょうか。

まず、ワームと呼ばれるもの。害虫のように、他のPCへの感染力があり、PC内で自己増殖したりします。

スパイウェアは、PC内の情報を抜き取るものです。これも、他のPCへの感染力があります。

トロイの木馬は、PCにバックドアを仕掛けたり、PCを遠隔操作可能にしてしまうものです。

この間、パソコンでの遠隔操作での書き込みが話題になっていました。最も、本人が書き込んだのではなく乗っ取りで書き込まれてしまったという方がいらっしゃるそうです。マルウェアに感染したときの一般的な症状ですが、これはマルウェアの種類によって実に様々です。

バグやフリーズと紛らわしい症状もあります。また、コンピューター内部の情報を乗っ取るタイプ等の一般的に新聞やテレビ等で話題に上るような症状もあります。バグやフリーズと紛らわしい症状だと、マルウェアに感染したことに気づかずに進んでしまいます。

ノートパソコンを使っていて画面が点滅したときの対処法

実際に私のパソコンがマルウェアに感染したときの症状

新しいOSが出たことだし、と張り切って購入してみて使っていたら画面が点滅してしまい、作業を中断せざるを得ないことが有りました。

とは言え、私はPC初心者だったので、パソコン関係の本をよく読んでいました。その際、導入しておいた方が良いフリーソフトについては、PCを購入してすぐに、インストールしておいたのが幸いでした。

普通の画面異常だと、フリーズして固まってしまう場合が考えられるのですが、画面が点滅してチカチカする異常がおきた場合は、マルウェアに感染しているとみて、まず間違い有りません。

一度電源を落として再起動、とかいわゆる画面異常の際に用いる手段が使えないのです。いわゆる、バグやフリーズと紛らわしいものでした。どの点で苦労したかと言うと、画面が点滅するからソフトを起動しようとしても中々起動できないという点です。

バグやフリーズの異常解除の方法を何回か行い、一時的に点滅を止めてから、ソフトを起動しました。

マルウエアに感染しているか、普段からチェックしましょう。

マルウェアに感染と言うと、ウイルス感染のように言われるのですが、先述のようにウイルス感染の定義とは若干違います。

マルウェアとは、悪意のあるソフトウェアの総称である。

ウイルス対策ソフトでの管理をしていても感染してしまいました。

私のパソコンは、ウイルスにも感染したことが有りますが、毎朝パソコンのメンテナンスを行っているため、その時は早めに除去することができました。

あれ、ダウンロードしてないソフトがある、と思っても、クリックしたら貴方のパソコンは台無しになってしまいます。

と思っていたら、遠隔操作で誤認逮捕のニュースが流れていたので、けっこう広く配布されているマルウェアだったようです。

パソコン雑誌(Mr.PC等)のフリーソフト特集も侮れません。知識をある程度入れておいたお陰で、何とか事なきを得ました。

おわりに

ウイルス感染が怖くても何種類もウイルス対策ソフトを入れてはいけません。

どうしてかというとウイルス対策ソフト同士がお互いをウイルスと勘違いをして、お互いに破壊し始めるためパソコン内でバトルロワイヤルが生じてしまいます。

でも、マルウェア対策のソフトはウイルス対策ソフトと一緒に入れていても、喧嘩することは有りません。

楽しく快適なパソコン生活を送るためには、メンテナンスがとても大切です。

WordとExcelが使えれば十分!という人のためのモバイルPCの選び方

モバイルPCの購入を検討している方に、どんなPCがいいのか聞いたとき「WordとExcelが使えれば十分」と答える方は、どちらかというとPC初心者さんに多いかと思います。

今回は、WordとExcelが使えれば十分!という人のためのモバイルPCの選び方について、ご紹介します。
なぜWordとExcelがいいのか。

「WordとExcelが使えれば十分」ということですが、本当にWordとExcelが必要なのでしょうか。例えば、Googleにアカウントを作れば、Googleドキュメントが利用でき、Word、Excelなどと同様の使い方ができます。
インターネットは不要?

いまやインターネットで何でも調べられたり、動画や映画を観たり、友人とのコミュニケーションを図ることができたりするのは、ご存知のことと思います。

インターネットを利用するかどうか、どんな環境で利用するかによって選択するPCも変わってきます。例えば、作ったファイルをメールで誰かに送ったりするのでしたら、インターネットは必要になりますね。

オフラインだけの作業であれば、ワープロでも十分かもしれません。「最低限でいい」と言っても、人によって、状況によって、選択範囲はさまざまなので、最初に欲しいと思った機能以外についても検討しましょう。
画面の広さ、解像度

ちょっとした計算式やリストを作りたい場合は問題がありませんが、企業の経理のように、例えば、何千だとか何万などという単位の膨大な情報を扱う場合は、画面が少しでも広い方がいいかもしれません。

また、解像度が低いと見にくいでしょう。もちろん、通常の文字入力などでも、画面の広さなどで見え方は随分変わってきます。1つのファイルを見るときにスクロールが少ない方がいいなど、見え方についても注目しましょう。

一般的には15インチくらいの大きさであれば、過不足なく利用でき、初心者に薦められることが多いと思います。もちろん、使う人や利用環境などによって違ってきますので、実際に触って確認しましょう。
重さ

モバイルPCを選択する場合、やはり、できるだけ軽い方がいいと思う方も多いと思います。でも、軽いということは、DVDなどの機能は省かれているかもしれませんし、小さいPCは価格としても高くなります。

自分が持ち運ぶ頻度、距離などに応じて、選ぶ必要があると思いますが、基本的には自分が許容できうる中で一番大きなPC(軽さにこだわらない)を選ぶと価格的には抑えることができます。

重さはさまざまなので、持ち運ぶことを考えて選ぶのがいいと思いますが、ネットブックであれば、1kg~1.3kgくらいですので、持ち運びのに苦にはならないと思います。
大きさ

画面の広さの項でも触れましたが、持ち歩くのであれば全体の大きさも大切ですね。持ち歩くかばんに入るもの、別にケース等を用意するのであれば、普段の持ち歩き荷物との兼ね合いなども確認しておきましょう。

画面の項でご紹介したように、15インチくらいが一般的に薦められるものだと思います。画面の大きさによって、PCの大きさも必然的に決まってくると思いますが、持ち運ぶことを念頭に置いて選びましょう。
テンキーの有無

細かいことですが、Excelを使いたい、しかも作業を早く行いたいときなどには、テンキーがあった方がいいかもしれません。テンキーつき、あとからUSBなどでつけるものなどがありますが、テンキーの要不要も確認しましょう。

なんでもついているのが万能ではない

この先、何を使うのかもわからないし、色々入っていれば、何かと安心ということで、自分には釣り合わない上位機種を選んでしまったり、「なんでもできるのがいい」などと思って、選ぶのはやめましょう。

PCを使っていって、自分の知識が増えたり、欲しいものが増えたときには追加をすればいいかもしれません。最初からたくさん機能がついていると、結局使われないままの物が増えてしまい、もったいないのです。

例えば、反対にインターネット環境を整えるだけで、ネット上で使えるさまざまなサービスを探すことができたりもします。不要なものは極力なくし、本当に必要なものが使える環境を探しましょう。
触ってみる

どんなPCでも使っているうちに慣れてくるとは思いますが、キーボードなどの打ちやすさなど、自分に合うものを選べた方が長く使えますよね。量販店などに行き、色々なPCを見て、触って、比較してみましょう。

もちろん、見た目や使い心地だけではなく、メモリやCPU、ハードディスク、無線LAN等、自分に必要なものはついているのか、また、わからない場合は、各機能について店員さんなどに確認しましょう。
おわりに

一口に「WordとExcelが使えれば十分」と言っても、実はこんなこともしたかった、環境的にこういう機能が必要だったということなどもあり、これだけの希望では、自分にピッタリのモバイルPCを選ぶのは難しいと思います。

自分で調べたり、詳しい人に聞いたりしながら、「WordとExcel」以外にも目を向けて、それぞれの機能について、細かく検討していくことが大切だと思います。よいPCが見つかりますように。

ノートパソコンの電源が全く入らない時の対処法

ACアダプタをきちんと繋いでコンセントが入っているにも関わらず、PCの電源が入らないという状況になったことはありませんか?こちらでは、そういったときに自分でできる対処法を紹介しています。電源ボタンを再度押してみたり、状態表示ランプを確認してみたりなど、見るべきポイントを項目ごとに説明しているので、「完全に故障してしまったのではないか」とすぐにメーカーに問い合わせしてしまう前に、一度チェックしてみることをお勧めします.
ノートパソコンを使おうと電源ボタンを押したのに、ウンともスンとも反応が無いという症状が起きる事があります。このような時、故障と判断するのはまだ早いです。実は一時的な症状で、5分で出来る対処で簡単に直る事が結構あります。

記事では具体的な症状とその対処方法をご紹介していきます。ですがまず、異常と間違えやすい状態があるので先にそれをご説明します。

この記事では富士通のFMVNFA70Wを使用しています。

異常と間違えやすい状態

しばらく席を離れて戻って来たら、パソコンの画面が真っ暗になっているという事があります。

パソコンには、しばらく操作せずに放置しておくと、

省エネのため画面だけ暗くする画面オフ機能
省電力の状態に入るスリープ機能
長時間経過するとスリープよりも更に省エネの休止状態
のようになることがあります。

単に画面が真っ暗になった場合は、これらの機能が働いただけの可能性があるので、まずそれを確認しましょう。

確認方法その1:電源ボタンを押してみる

パソコンが正常な状態で、きちんと電源が取れていれば、電源ボタンを押せば、何らかの反応があるはずです。

電源オフの状態なら、パソコンが起動して画面に何か映り出して来ますし、電源が入った状態なら、電源を切るための画面へ推移したり、何かしら画面に変化が起こります。

電源ボタンを押しても画面に何も映らなければ、何かしらの異常が起きている可能性が高いです。

確認方法その2:状態表示ランプを確認する

次に、パソコンの状態表示ランプを確認します。

図の赤枠で囲った部分です。

拡大するとこうなります。

1の電源マークが点滅していたら、スリープの状態、点灯(つきっ放し)なら画面オフ機能が働いている可能性が高いです。

この場合はまずマウスを適当に動かしてみて画面が表示されれば良いでしょう。もしそれでも変化がなければ、パソコンの電源ボタンを1回だけポチッと押してみます。

これで少し待てば画面が表示されるはずです。いつも通り使うことができます。

状態表示ランプは全てのパソコンにある物ではありませんが、ある場合は、パソコンの状態を出来る有効な手段の1つなので、確認するようにしましょう。

状態表示ランプ

参考に、上図の1~4のランプの意味を記載しておきます。

1:電源ランプ

電源が入っている時は点灯、電源が切ってある時は消灯。

2:バッテリー充電ランプ

電源コードがパソコン側、コンセント側ともに接続されている時に点灯します。

3:バッテリー残量ランプ

バッテリーの残量を表します。残量がどの位かによって、色が青、赤など変わりますが、点灯していれば正常です。

4:ハードディスクランプ

パソコンが動いている時に、点灯、または不規則に点滅します。

対処法

続いて電源ボタンを押しても全く反応がなく、通電している感じがしない、画面も真っ暗のままという時の対処法です。

STEP1:パソコンに接続しているものを全て抜く

まずパソコンにつながっているコードやカード類など、とにかく全ての接続物をパソコン側から抜きます。

電源のコードやマウスなど、パソコンにつながっている物は全て抜き、パソコンが完全に孤立した状態にします。

後でさし直す時のために、どの線がどの穴につながっていたか覚えておきましょう。

線をコンセントから抜くだけではなく、図のように必ずパソコン側を抜く事が重要です。

STEP2:パソコンを裏返してバッテリーを確認する

パソコンのフタを閉じて、裏返しにします。裏側にバッテリーという電池が付いており、着脱可能になっています。

下図はパソコンの裏側ですが、赤枠で囲った長方形の部分がバッテリーです。

STEP3:バッテリーを取外す

パソコンによって異なりますが、著者のパソコンではツメのような物が2箇所あり、ここを指で押さえながら、めくり上げるようにして取り外します。

STEP4:バッテリーを放置する

取り外したバッテリーは横に置いておき、このまま2分ほど放置します。

STEP5:バッテリーを再度取り付ける

バッテリーを元のように取り付けます。

STEP6:電源コードをさして電源を付け直す

パソコンを表向きに戻します。最初に全ての線やカードを取り外しましたが、まずは電源のコードだけをさして、電源ボタンを押してみます。

これで電源が入れば無事に改善です。ここまでの作業で改善したのであれば原因は、パソコンに静電気がたまってしまい、一時的に通電しなくなったことです。これは故障ではないので、今まで通り使うことができます。

改善しなかった場合は

もしこれでも改善しなかった場合は、残念ながら修理が必要な可能性が高いです。その場合、お使いのパソコンのメーカーに電話するのが良いでしょう。

パソコン本体に貼付けされたシールや保証書などに、メーカーの修理窓口の電話番号が記載されているので、そこへ電話しましょう。保証書もお手元に用意した上で電話するとスムーズです。

パソコンを買った家電量販店で延長保障に入っている場合は、その家電量販店へ電話して下さい。この場合はメーカーへ直接電話しても延長保障が適用されないので気をつけましょう。

トラブルには慌てず対処

1つ1つ手順をご説明したので長いように感じるかもしれませんが、実際には5分で終わる作業です。

パソコンのトラブルはつい慌ててしまうものですが、今回のような症状以外でも、落ち着いて対処する事で改善するケースは多いです。すぐに故障と決め付けて落ち込まず、まずは対処法を調べて行う事をオススメします。

パソコンが起動しない・電源が入らない時に試したい基本対処方法1

パソコンを使おうとしたら、ある日、突然、起動しない・電源が入らないといったトラブルに遭遇したことは、ありませんか?

昨日まで問題なく使えていたのに、何故…全く原因がわからない。

心当たりがないのに動かなければ、パソコンが壊れたと焦ってしまうものです。

パソコン修理ランキングでも1位になるほどの故障原因ですが、意外と簡単に直ってしまうこともあります。本当にパソコンが壊れているのか、簡単な方法で確認してから、買替えや修理の依頼を検討してみましょう。

メーカーや販売店のサポートに電話をかけた際に勧められる方法も紹介しており、初心者の方にも出来る内容もありますので、慌てずにゆっくりと対処方法を試して、確かめていきましょう。
9つの対処方法
パソコンが起動しない時に考えられる要因は、大きく分けて2つです。

スイッチを入ると電源ランプが点灯する
これから紹介する対処方法を試してから、買替え・修理の検討をしてみましょう。
スイッチを入れても電源ランプが点灯しない
1~3の対処方法を試しても直らない場合、パソコン内部の特定のパーツ(部品)が壊れている恐れがあり、ここで紹介している対処方法を試しても直らない可能性が高いです。メーカ・販売店のサポート、パソコン修理業者へ1度相談してみましょう。
初めてパソコンの修理を依頼する場合は、修理に出す前に確認しておきたいこと・決めておいた方が良いことが色々とありますので、パソコンを修理に出す前の注意点 を参考にしてみて下さい。

1.延長コードの状態を確認する

パソコン本体・モニター・周辺機器など、パソコンを使用する際には、多くのコンセントが必要になり、延長コードを利用している方は多いと思いますが、パソコンの電源トラブルの場合、延長コードの故障などが原因であることが意外とあります。

延長コードによる原因

使用している延長コードのワット数が足りていない。
過度のタコ足配線を行うと電源供給が不安定になることがある。
特定の差込口が壊れている。
延長コードが内部で断線している。
まずは、延長コード側のコンセントが正しく接続されているか、また延長コードが壊れていないか、他の電気製品を接続して、確認してみましょう。

最近は、テーブルタップ型の延長コードも便利でよく利用されています。

コンセントの差込み口が4~6ヶ所あるタイプが多く、節電用にON/OFFのスイッチが付いてるものもあります。スイッチが付いている場合は、ONになっているかも確認してみましょう。

延長コードに多くコンセントを挿している場合、タコ足配線による電力不足も考えられます。100円ショップなどで購入できる延長コードは、使用できる電力容量が少ないので、容量オーバーになっているかもしれません。

ワンポイントアドバイス

パソコンの電源トラブルの場合、原因の切り分けにもなりますので、延長コードを使用せず、直接、壁のコンセントから電源を取ってみましょう。これで直るようなら原因は延長コードになります。

現代の生活では、一室のコンセントだけでは、足りないこともあります。どうしても延長コードを利用しなければいけない場合、必要なワット数を満たしているか確認し、延長コードには、パソコン本体の電源ケーブルのみを挿すようにしましょう。

2.電源ケーブル類やコンセントの接続を確認する

具体的な原因の切り分けに入る前にパソコン本体側や・コンセント側の接続が外れかけていないか、まずは電源ケーブル周りを確認してみましょう。意外と掃除などで、気付かないうちにコンセントを抜いてしまっている場合もあります。

またきちんと接続しているつもりでも、意外とコネクタに挿さりきっていないことがあります。1度、抜いて、挿し直してみましょう。

メーカーにもよりますが、パソコン本体側のコネクタは挿し込みが固く、女性の力では、やや足りないことがあります。特にノートパソコンのACアダプターと電源ケーブルの接続は、きちんと接続できていないことが原因で修理を依頼されることもありますので、少し力を入れて、奥まで挿すようにしましょう。

この時、電源ケーブルが途中で不自然に曲げられてないかどうか、コンセントに汚れ・破損がないかも一緒に確認しておきましょう。無理やり曲げられていた場合、内部で断線している可能性があります。

デスクトップパソコンの場合

接続はパソコン本体側とコンセント側の2ヵ所を確認します

パソコン本体(裏面)にある電源ケーブルの接続を確認する。
コンセントが正しく接続されているか確認する。
ノートパソコンの場合

ノートパソコンの場合は、電源ケーブルやコンセントの他にACアダプターが存在するタイプのものがあります。ACアダプターとは、ケーブルの中央あたりにある四角い箱の形をしています。これはパソコンに電源を供給する電源装置です。ここにも差込み口がありますので、全て確認してみましょう。

接続はパソコン本体側、ACアダプターやコンセント側の3ヵ所を確認します

ノートパソコン(側面)にある電源ケーブルの接続を確認する。
ACアダプターにある電源ケーブルの接続を確認する。
※ACアダプターと電源ケーブルの接続は、少し力がいるので注意しましょう。
コンセントが正しく接続されているか確認する。
それでもダメな場合、ACアダプターが壊れている可能性があります。もし同じ機種のACアダプターがある場合、別のものをつないでみれば、パソコン本体とACアダプターのどちらが故障しているのか問題を切り分けることができます。ただし同じものがない場合、問題を特定するのが難しいことが多いので、修理を依頼するのがベターです。

ワンポイントアドバイス

電源ケーブルが断線して破損している場合、そのまま使い続けると火災の原因にもなりかねないので、メーカーから取り寄せるなどして新しいものと交換しましょう。

デスクパソコンの場合
デスクトップパソコンの電源ケーブルは、汎用品が使われていますので、大型家電量販店などで購入することができます。
ノートパソコンの場合
ノートパソコンの電源ケーブルは、メーカーに注文しなければならないことがあります。
もし別のパソコンで使用している電源ケーブルで使えるものがあれば、それを使ってパソコンと接続し、電源を入れてみるという方法もあります。

またペットを飼っている家ではケーブルをかじられて断線しているというレアなケースも考えられます。

3.バッテリーの状態を確認する

ノートパソコンの場合に考えられる原因として、バッテリーの劣化が考えられます。故障が発生しやすい部品でもあり、劣化している場合、正常に電力供給ができなくなっている可能性があります。

1度、バッテリーの充電を確認して、充電量に問題が無ければ、バッテリーを取り外した状態のまま、ACアダプターのみを接続して、パソコンを起動させてみましょう。

ノートパソコンのバッテリーを外して起動する方法

ノートパソコンの電源を落とし、裏返してバッテリーの場所を確認する。
ここでは、左右にロックがかかっているノートパソコンで説明を行っています。パソコンのメーカーによって、外し方が異なりますので、付属の説明書を確認して、バッテリーを外してみて下さい。
左右のロックを外したら、バッテリーを手前に引き、取り出す。
バッテリーを外した状態のまま、電源ケーブル(ACアダプター)を接続して、ノートパソコンを起動する。これで起動すれば、原因はバッテリーにあると考えられます。

パソコンが起動しない

パソコンの電源スイッチを入れてもパソコンが起動しない原因は、発生する症状によって対処方法が異なります。
下記の「症状別対処方法」を確認して、問題の切り分けを行なってください。
パソコンの電源スイッチを入れても電源状態ランプが点灯しない症状は、次の順番で問題の切り分け作業を行ってください。

ACアダプターを接続して使用している場合
ACアダプターを接続してAC駆動で使用している場合は、下記の切り分け作業を行なってください。
■    バッテリー充電ランプが点灯していない場合
1)    バッテリー充電ランプが点灯していない場合は、ACアダプターから電源が供給されていない可能性があります。
ACアダプター接続先の電源コンセントやパソコンとの接続状態を確認してください。
2)    ACアダプターを電源コンセントから取り外し、パソコン側に接続しているACアダプターのコードを取り外します。
次にパソコンからバッテリーパックを取り外して、1分以上放置してください。
1分以上放置後にパソコンにバッテリーパックを装着し、ACアダプターを接続して症状が改善するかを確認してください。
■    バッテリー充電ランプが点灯している場合
バッテリー充電ランプが点灯している場合は、ACアダプターからの通電には問題ありません。
パソコン本体の故障の可能性がありますので、ご購入されたご販売店で修理のご相談をお願いします。

バッテリー駆動で使用している場合
ACアダプターを接続せずにバッテリー駆動で使用している場合は、下記の切り分け作業を行なってください。
1)    電源スイッチを入れるとバッテリー充電ランプが赤色で一瞬点灯する場合は、バッテリーの残量がありません。
ACアダプターをパソコンに接続して症状が改善するかを確認してください。
2)    パソコンからバッテリーパックを取り外して、1分以上放置してください。
1分以上放置後にパソコンにバッテリーパックを装着し、症状が改善するかを確認してください。

上記確認作業でも症状が改善しなかった場合
パソコン本体の故障の可能性がありますから、ご購入されたご販売店で修理のご相談をお願いします。

パソコンの電源スイッチを入れるとWindowsが起動しないが、パソコン本体は動作している症状の場合は、次の順番で問題の切り分け作業を行ってください。

周辺機器などを接続している場合
周辺機器を取り外してから、症状が改善するかを確認してください。

RAMモジュールを増設または交換した場合
RAMモジュールを取り外してから、症状が改善するかを確認してください。

セットアップユーティリティ(BIOS画面)を起動して、セットアップユーティリティの設定を工場出荷状態に戻してから、症状が改善するかを確認してください。
セットアップユーティリティ(BIOS画面)の起動方法については、下記FAQを参照してください。
ハードウェアに異常がないかを診断するために、自己診断機能(PC-Diagnostic)を実行してください。
Windowsのセットアップ画面が表示されず、下記のエラーメッセージが表示される場合があります。これは、Windowsのセットアップが始まるまでにパソコンの電源が強制的に切れた場合(ACアダプターを抜いたり、ACアダプターを接続せずにセットアップしてバッテリー残量がなくなったりした場合)に表示されるメッセージで、再インストールするまでWindows が使えなくなります.この場合は、HDDを再インストールしてください。