パソコンが起動しない・電源が入らない時に試したい基本対処方法2

パソコンを使おうとしたら、ある日、突然、起動しない・電源が入らないといったトラブルに遭遇したことは、ありませんか?

昨日まで問題なく使えていたのに、何故…全く原因がわからない。

心当たりがないのに動かなければ、パソコンが壊れたと焦ってしまうものです。

パソコン修理ランキングでも1位になるほどの故障原因ですが、意外と簡単に直ってしまうこともあります。本当にパソコンが壊れているのか、簡単な方法で確認してから、買替えや修理の依頼を検討してみましょう。

メーカーや販売店のサポートに電話をかけた際に勧められる方法も紹介しており、初心者の方にも出来る内容もありますので、慌てずにゆっくりと対処方法を試して、確かめていきましょう。

パソコンが起動しない時に考えられる要因は、大きく分けて2つです。

スイッチを入ると電源ランプが点灯する
これから紹介する対処方法を試してから、買替え・修理の検討をしてみましょう。
スイッチを入れても電源ランプが点灯しない
1~3の対処方法を試しても直らない場合、パソコン内部の特定のパーツ(部品)が壊れている恐れがあり、ここで紹介している対処方法を試しても直らない可能性が高いです。メーカ・販売店のサポート、パソコン修理業者へ1度相談してみましょう。
初めてパソコンの修理を依頼する場合は、修理に出す前に確認しておきたいこと・決めておいた方が良いことが色々とありますので、パソコンを修理に出す前の注意点 を参考にしてみて下さい。
1.CD/DVDを取り出し、USBメモリなどのメディアを取り外して起動

一般的なパソコンは電源を入れると、まずHDD(ハードディスク)にアクセスして、Windowsを読込み、起動します。

しかしパソコンのメーカーによっては、HDDよりも先に光学ドライブ(DVDドライブ)やUSBメモリなどのメディアにアクセスし、起動する設定になっていることがあります。

このような設定になっているのは、トラブル発生時に非常用システムを起ち上がるようにしている為で、BIOS設定によって制御されています。

BIOS設定で、起動の優先順位を任意に変更することは可能ですが、この変更は上級者向けで、パソコンに詳しくない方には、お勧めできません。

ただ起動の優先を変更できなくても、光学ドライブからディスクを取出したり、USBメモリなどのメディアが挿さっていなければ、自然とHDDにアクセスするようになっています。

パソコンが起動しない場合、光学ドライブの中にディスクが入っているかどうか、USBなどのメディアが接続されたままになっているかどうかを確認しましょう。

BIOS設定を変更せず、HDDを優先して起動させる

光学ドライブにディスクが入っている場合は、取り出す。
USBメモリなどのメディアを全て取り外す。
パソコンを起動する。
2.パソコン内部に溜まった電気を追い出す(放電)

パソコンを長時間使用していると、パソコン内部に不必要な電気が溜まって、動作が不安定になったり、正常に起動しないことがあります。この場合、溜まってしまった電気(帯電)を放出するために、放電を行う必要があります。

メーカーや販売店のサポートに電話しても勧められる対処方法で、症状が解消される可能性があります。放電して直る場合は、メーカーや修理業者に修理に出しても同じ現象が再現されないことが多く、送料など修理費がムダになることもありますので、以下の手順を参考にして、放電を試してみましょう。

パソコンを放電する方法

起動中のアプリケーションソフトを全て終了させる。
※光学ドライブ(DVDドライブ)にディスクが入っている場合は、取り出しておきます。
パソコンをシャットダウンさせて、電源を切ります。
パソコンに接続しているUSBメモリなどのメディアも含め、全ての周辺機器・ケーブル類を外し、パソコン本体に何も接続されていない状態にする。
※USBやSDカードなども全て取り外します。ノートパソコンの場合は、バッテリーも外してください。
放電を行います。1分~2分程、このままの状態で放置します。
※放電方法は、パソコンのタイプやメーカーによって異なりますので、付属の説明書などを参照してください。
放電が完了したら、パソコンの起動と操作に必要な電源ケーブル(ACアダプター)とマウス・キーボードだけを接続します。
※ノートパソコンの場合は、バッテリーも取り付けてください。
パソコンの電源を入れて、起動するか確認する。
ワンポイントアドバイス

放電後に正常に起動すれば、電源装置の一時的な不具合と考えられます。ただ何度も同じ状態になる場合、パソコン内部の電源装置などのパーツが壊れかけているという可能性もありますので、パソコンが起動しなくり、データが取り出せなくなってしまう前に修理を依頼した方がいいでしょう。

3.パソコンに適した室温にしてから起動する

パソコンは、HDD・マザーボードなど、とてもデリケートな精密機械のパーツを集めて、稼働させています。各パソコンメーカーによって、多少の誤差はありますが、パソコンを使用する環境の適正室温をみると「10~35℃」くらいがベストだと言われています。

パソコンのベスト環境:温度10~35℃、湿度20~80%(ただし結露しないこと)

その為、冬場の冷え込みの厳しい早朝・深夜など、0度以下になる環境で部屋が低温の状態だと、パソコンが起動しなくなることがあります。

一般的にパソコンは、熱・湿度に弱いという認識が強いですが、HDD・電源ユニット・マザーボードなどは、実は寒さにも弱いパーツです。

パソコンを温めてあげれば良いと、暖房などで急激に温度を上げてしまうと、パソコン内部が結露してしまうことがあり、別の故障につながりますので、注意しましょう。こういった環境で使用している場合は、パソコンを置く場所を変えてみましょう。

パソコンを使用する環境を考える

温度の高い場所での使用を避ける。
湿度が高い場所でパソコンを使用しない。
窓際には置かないようにして、パソコンに温度差を与えない様にする。
4.モニター画面の状態を確認して機能などを解除する

電源ランプがつかない場合、「画面オフ機能」や「スリープ機能」、「休止状態」になっている可能性があります。よく確認するとモニターの電源ランプがついていることもあります。パソコンの機種によって、画面オフやスリープ、休止状態を解除する方法は異なりますので、マニュアル内で解除方法を調べて指示に従って操作し、解除してみましょう。

5.パソコン内部の掃除を行う

パソコンの内部にホコリが溜まると、パソコン本体の温度が高くなり、正常に起動できなくなることがあります。

この場合、掃除をしてホコリを取り除くことが必要になります。パソコン付属の説明書を見て、本体のケースを開け、ホコリが溜まっていないか確認してみましょう。
※ただし保証期間内の方は、むやみに開けず、メーカーや販売店に一度相談してみましょう。

ホコリが溜まっている場合、エアスプレーや刷毛などの専用の道具を使って、パソコン内部の掃除を行いましょう。

初めて挑戦してみようという方は、パソコン内部の掃除方法【デスクトップ編】で掃除方法を紹介していますので、参考にしてみて下さい。

掃除の際には、静電気の除去を行うことを忘れないよう注意してください。静電気によってパソコンの部品が使えなくなってしまうことがありますので、作業の直前には、鉄やステンレス製の部品(手すり、棚の取っ手など)を触って、体内から静電気を逃がすようにしておきましょう。

ただしパソコンに不慣れな方が掃除をすると、パソコンが起動しなくなってしまうことがありますので、どうしてもパソコン内部の掃除を行いたい場合は、メーカーや販売店のサポート、パソコン修理業者に依頼することをお勧めします。

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