パソコンのパーツは時とともに劣化していきます。バッテリーも例外ではありません。
バッテリーの場合、寿命が訪れるとフル充電しても、消費率が高く電源が切れてしまうなどのトラブルが発生してしまいます。
バッテリーパックを買い替えるという方法もありますが、まずはバッテリーの使い方を見直してみましょう。ノートパソコンのバッテリーについて、寿命と延命方法をご紹介します。
ノートパソコンのバッテリーの寿命は?
ノートパソコンの場合、バッテリーパックの寿命は約2年だと言われていますが、普段の使い方次第ではバッテリーの寿命が極端に短くなってしまうこともあります。
いつも、ノートパソコンを使用するときACアダプタを繋いだままにしていませんか?
間違った使用方法を続けているとバッテリーを傷めてしまいますが、正しい使い方をしていると寿命を延ばすこともできます。場合によっては、5年以上も同じバッテリーを問題なく使用することもできるのです。
バッテリーの消耗が早いと感じるようであれば、今一度使用方法の見直しをおすすめします。
リチウムイオンとニッケル水素バッテリー
ノートパソコンのバッテリーには主にリチウムイオンバッテリーとニッケル水素バッテリーが使用されています。両者の大きな違いはメモリー効果があるかどうかです。
メモリー効果とは、継ぎ足し充電によって一時的に電圧が降下することです。これが原因でバッテリーのもちが悪くなったと感じることもあります。
バッテリーを取り外して確認すると、「Li-ion」や「Ni-MH」などの記載があるので、事前にどちらのバッテリーが使用されているのか確認しておきましょう。バッテリーの種類によって延命方法も変わってきます。
【リチウムイオン】80%充電で使用する
リチウムイオンバッテリーは熱に弱く、常にフルで充電している状態だと劣化も早くなってしまいます。できるだけフルで充電しないように使用することが大切です。
メーカーのノートパソコンであると、電源オプションやアプリの設定から80%充電などフルに充電しない設定にできるものがあります。
もし設定できるようであれば、うまく活用して過充電状態にならないように注意しましょう。
【ニッケル水素】短時間で充放電をしない
ニッケル水素バッテリーの場合は、反対に短時間のうちに充放電を繰り返すのは良くありません。
メモリー効果によって、充電されていても、バッテリーが切れてしまうことがありますし、バッテリーの寿命を縮めてしまう恐れがあるからです。そのため、できればフル充電のまま使用することが望ましいです。
ニッケル水素バッテリーの場合は、特に電源オプションの設定は変更せずに、ノートパソコンの稼働中はACアダプタを繋いだまま使用するようにしましょう。
【リチウムイオン・ニッケル水素】1ヶ月に1度は放電を
リチウムイオンバッテリー、ニッケル水素バッテリー両方に言えることですが、充電のし過ぎはバッテリーの寿命を縮めてしまいます。
毎日、充電したまま使用しているという場合は注意が必要です。なぜなら、こうしたバッテリーの場合充電すればするほど良い訳ではなく、充電できる回数があらかじめ決められているため。リチウムイオンバッテリーもニッケル水素バッテリーも充放電回数は大体500回ほどです。
ノートパソコンを充電したまま使用していると、すぐに寿命が来てしまいます。
せめて1ヶ月に1回は、充電を外して、電源が0%近くになるまで放電するようにしましょう。
バッテリーは使い方次第で寿命を長くすることもできます。
ただしバッテリーの種類によって対応も異なってくるので、適切な延命を図るには、まずはどのバッテリーが使われているか調べましょう。
また、延命措置を図っていても、パソコンのパフォーマンスにどうしても異常をきたすようであれば、バッテリーを交換することをおすすめします。
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