スマートフォン(以下、「スマホ」)の普及に伴いスマホ関連の発熱や焼損に関する事故が発生しています。
特に、ネットサーフィン、ゲームアプリ等の利用によりスマホを長時間利用する機会が増えている方も多いと思います。使用前に取扱説明書を確認するなど、取扱いの注意を正しく守って事故を未然に防止することが重要です。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下「NITE」)によると、平成22年度~平成26年度の5年間でスマホやスマホ以外の携帯電話機、タブレット型端末やそれらの周辺機の事故が合計239件発生しています。
例えば、スマホを肌に長時間触れたまま使用して低温やけど、スマホに衝撃を与えたことで電池パックが変形し発熱といった事故があがっており、「スマホに内蔵されている電池パック(※1)及びモバイルバッテリー(以下「電池パック等」)」に関する事故が、80件発生しています。
特にスマホ関連の事故では、電池パック等の事故は52件が拡大被害に至っているケースがあり、その内24件が火災を伴っており、火災を伴っていない事故でも、ケースの溶融や周辺の焼損を伴っています。
【注意事項】
1.膨らんだ電池パックは交換する
スマホを長期間使用していると、電池パックの内部が劣化して、電池パックが膨らむことがあります。
電池パックが膨らんだ場合は、使用を継続せずに交換してください。
そのまま充放電を繰り返すと内部の劣化が進行し、発煙・発火に至るおそれがあります
2.熱くなった本体に長時間触れない
スマホや携帯電話機を長時間使用したり、充電しながら使用していると本体が熱くなることがあります。
熱くなった本体に長時間触れていると低温やけどになるおそれがあるため注意が必要です。特に、就寝時にスマホを使用してそのまま寝てしまい、肌に長時間触れて低温やけどを負ったという事故も発生しているため、就寝時のスマホの使用には十分に気をつけてください。
3.衝撃を加えない
スマホ等に衝撃を与えないでください。
外部からの衝撃で電池パックが変形して、内部の電極がショートし、破裂・発火に至るおそれがあるため注意が必要です。
4.リコール対象製品を使用しない
スマホ関連の事故では、リコール対象製品による事故も多く発生しています。特に電池パック等の事故は、80件中24件がリコール対象製品によるもので、そのうち9件が火災に至っています。
リコール実施後においても10件の事故が発生していますので、お持ちの製品がリコール対象製品でないか、リコール情報(※2)リスト(平成28年4月現在) (PDF形式:72.7KB)PDFリンク 新しいウィンドウで開きますによりご確認ください。